夜久「暇してる健全な高校生、構えよ」【夜久衛輔】

後輩 18 ページ19

夜久「も〜、皆困ってただろ！」









私を連れ出してくれたのは夜久先輩だった。









・










夕方の空き教室は静かで、夜久先輩の落ち着く声が響く。










夜久「で？何か悩み事？」










先輩は私の隣にしゃがんで背中をさする











「お前、朝から様子おかしかったもんな」











私の事、よく見ててくれたんだ。










その面倒見の良さが私はすごく











・











「好きなんです」






夜久「え？」












・












「好きな人がいるのに、朝あんな事になっちゃって...」












また涙が出てくる。










先輩は黙っている。











今朝の感覚がフラッシュバックして、苦しくなってきた。










・










・










夜久「誰だったら良かった？」











涙が止まらない私に、夜久先輩は優しい声で聞いてくれる。











「...せんぱい」







夜久「先輩？」






「...夜久...先輩」






夜久「そうかなって思ってた」













唇に、また柔らかい感触。











・











でも、朝よりも優しくて






頬と肩に添えられてる手があたたかい。











・










・











「っ...んっ...！」





夜久「ちゃんと息して」










何度も繰り返し、先輩は私をゆっくり押し倒した。

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