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プロローグ ページ1
【推定︰13時頃】
今にも崩れ落ちそうな家の中で、せわしなく動き回る者がいた。背丈は大きいが、それに比べて体や手足が細く、全体的に華奢な印象を受けた。
少年にも少女とも見て取れる中性的な顔つきをしていたが、時折発せられる声と胸のふくらみからしてどうやら後者のようだ。
少女の容姿はこの薄汚れた家とあまりにも似合わない。
なぜなら少女は中性的な顔に加え、雪のような真白の髪と病的なほど白い肌を合わせ持っていたからだ。儚い……という言葉はこの少女にぴったりだ。瞳の色は唯一燃えるように赤いが、それも少女の淡いばかりの容貌を引き立てていた。
その少女の名は、“ノエル”という。
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作者名:ゆっけ | 作成日時:2016年3月28日 22時