【MHA】氷属性、被っています。６-② (ページ2)

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『……死ね』

グッと場の空気が一気に下がった。

瞬時に創造される武器も、氷塊。そして自ら飛び込んでいくA。
変形した地面に刺されても、その場所を自ら氷漬けにしてオーバーホールに向かっていく。

叶わないかもしれない。足元にさえ及ばないかもしれない。自分が死ぬかもしれない。
けれど、動く以外の選択肢が見当たらなかったし、彼女もそれを望んでいた。

サーを傷つけたのが、どうしても許せなかった。

「……未来を！！！」

壊理ちゃんも助かり、ミリオもAも皆無事な未来を。

幸せに笑える未来を。

どうか、私に見せてくれ。

「先輩、壊理ちゃんを頼みます！」

『…緑谷』

邪魔はしないから、一緒に戦わせて。

緑谷は、Aに小さく頷いてみせた。

「諦めろ、俺の言った通りになるだけだ全員！死ぬ！」

「そんなことにはさせない！そう決まっていたとしても、その未来を！ねじ曲げる！」

「小賢しい！」

凄まじいスピードを出すオーバーホール。それに私はついていけない、なら死角から攻めよう。

きっと自分がやられても、その隙に緑谷がやってくれる。

「いくら速かろうが先の2人に比べれば、動きの線が素直で見えやすい！」

『みどり、』

また。

また、鮮血が吹き出した。

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