検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:24,306 hit

2話 ページ2

クソッ…ムカついてたまんねぇーよ…

何で俺より彼奴を選ぶんだ?

さっきまで話していたのは俺だろうが

彼奴は俺の…俺だけのッ!!!


「おい、13?どうしたんだよ?そんな怖い顔して」

「そうですよ!皆んな怖がってますよ?」


ハッと気づくと遠巻きに俺を見ているヒーロー達


いつの間にそんな怖い顔してたのか、俺は…


下げていた顔を上げ、パッと作り笑いをする


「わりーな、ちょっと考え事しててな」


「何だ、そういう事かよ!」

「安心しました…でも悩んでいたら相談してもいいんですよ!」


「ありがとな…お前らが優しくて助かるわ」


そう言うと照れ出すヒーロー達

単純で純粋で…羨ましい…

そんな綺麗な心を持っていれば俺は諦められたのか?

いや…無理だろうな

なんせ、堕ちる所まで堕ちてしまったのだから


俺は立ち上がり、ある場所へと向かいはじめる

後ろでヒーロー達の楽しそうな声がしている


「…心配してくれてありがとな」


そう吐く俺の声は聞こえないだろう


どちらにせよ俺の悩みなんて誰も解決出来ない

なら…自分で解決するしかねぇーよなァ?


「なんだ、最初っからこうしとけば良かったのか」



くつくつと湧き上がる笑い声

そこにはもうかつての俺はいなかった

3話→←1話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:#コンパス , 13 , コンパス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Omiso | 作成日時:2018年4月28日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。