2話 ページ2
クソッ…ムカついてたまんねぇーよ…
何で俺より彼奴を選ぶんだ?
さっきまで話していたのは俺だろうが
彼奴は俺の…俺だけのッ!!!
「おい、13?どうしたんだよ?そんな怖い顔して」
「そうですよ!皆んな怖がってますよ?」
ハッと気づくと遠巻きに俺を見ているヒーロー達
いつの間にそんな怖い顔してたのか、俺は…
下げていた顔を上げ、パッと作り笑いをする
「わりーな、ちょっと考え事しててな」
「何だ、そういう事かよ!」
「安心しました…でも悩んでいたら相談してもいいんですよ!」
「ありがとな…お前らが優しくて助かるわ」
そう言うと照れ出すヒーロー達
単純で純粋で…羨ましい…
そんな綺麗な心を持っていれば俺は諦められたのか?
いや…無理だろうな
なんせ、堕ちる所まで堕ちてしまったのだから
俺は立ち上がり、ある場所へと向かいはじめる
後ろでヒーロー達の楽しそうな声がしている
「…心配してくれてありがとな」
そう吐く俺の声は聞こえないだろう
どちらにせよ俺の悩みなんて誰も解決出来ない
なら…自分で解決するしかねぇーよなァ?
「なんだ、最初っからこうしとけば良かったのか」
くつくつと湧き上がる笑い声
そこにはもうかつての俺はいなかった
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作者名:Omiso | 作成日時:2018年4月28日 18時