17話 ページ17
貴方サイド
今日の試合も終わって部屋に戻り、ベッドに寝転びながら天井を見上げていると、何故か脳裏に浮かぶのは13の存在
「(俺はお前に意識して欲しいと思うからそれなりの接し方をするつもりだ
だから…せいぜい心の準備ぐらいしとけよ)」
そう言われてから13は私との距離を一気に縮めてきた
そしてそんな13に惑わされていて、胸が高鳴っているなんて想定外
ただ側にいる時間が多くなっただけなのに
ただ前よりも優しくされているだけなのに
意識すればするほど魅了されて、惹きつけられていく
「〜ッあぁー!もう寝よ寝よ!」
頭を覆い尽くし、モヤモヤする気持ちを打ち消すようにそのまま無理やり眠りについた
〜〜
あれからいつの間にか寝ていて朝になっていた
だるい体を起こし、眠気と闘いながら朝食を食べる為に部屋を出て広場へと向かう
そして欠伸をしながら歩いていると、突然後ろに体が引き寄せられたかと思えばガッシリとした腕の中に閉じ込められた
バッと見上げて顔を確認すると
「よう、A。ちゃんと鏡で身だしなみ整えたのかァ?寝癖やべーぞ」
いつもの悪態顔でニヤリと笑いながらこちらを見下ろす13の姿
「というかお前、こんなボサボサの髪のまま広場に行くつもりだったのかァ?
…ったくしゃーねぇーなァ、俺が直してやるよ 」
そう言うと私の髪をサラリと撫で始める13
前までならそんな彼に やめてよ と軽く叩けるくらいの心の余裕があったはずなのに
何故だろうか、顔に熱が集まって仕方がない
「?おい…A…?」
私が黙っているのを不思議に思ったのかそっと私の頭から手を離しこちらを覗き込む彼
「急に硬直しちまってどうしたんだよ…ってお前の顔…赤くねぇーか?」
「ッ…13の気の所為じゃない?」
「ほんとかァ?もしかして、やっと俺に惚れたとかじゃねぇーの?」
ニヤニヤと笑い、冗談交じりでそんな事を言う13
「〜ッ!?そんなわけないから!!」
そう言って誤魔化すことしかできなくて私は13を置いてその場から早足で去った
「そんな真っ赤な顔で言われても全く説得力ねぇーんだけどな…ていうかあの顔は反則だろ…オイ…」
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Omiso(プロフ) - 白虎さん» またのコメントありがとうございます!私も少しこの小説を終わらせることに寂しさを感じちゃいました(笑)けれどこの作品を良いと言って貰えてとても満足しています!次回作は考え中なのでいつになるのか分かりませんが頑張ってみますね!本当にありがとうございました! (2019年4月28日 1時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 完結おめでとうございます…! そしてお疲れ様でした! 終わってしまい少し寂しい気もしますが、やっぱり感嘆しました…! とても良い作品を書いてくださってありがとうございました、次作の方、楽しみにしてます!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: e2f4e0cbf0 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 13推しさん» 最後まで応援ありがとうございました!貴方様のコメントがとても励みになっていました!この作品を素晴らしいと褒めて下さり、読み返していただけるなんて嬉しすぎるお言葉とても感激です!本当に最後までこの小説につきあって下さりありがとうございました!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - mikuri1024さん» またのコメントありがとうございます!!今回の小説では病みの13はいませんでしたが、純粋な13を楽しんで頂けてられてたのならとても安心しました…。次回作についてはまだ考え中ですが貴方様の応援の言葉とても嬉しく思います!!本当に最後までありがとうございます! (2019年4月27日 23時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
13推し(プロフ) - 完結お疲れ様でした!!いやぁー、とても満足出来ました!素晴らしい作品をありがとうございます!これからもちょくちょく読み返します(笑) (2019年4月27日 23時) (レス) id: ad78e4c495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Omiso | 作成日時:2019年3月26日 22時