31話 ページ31
貴方サイド
アダムの本音はあまりにも自分勝手だと思ってしまった
だけどそれは彼自身も分かっているようでそれを踏まえて私に言ってくれる彼の行動に少しだけでも心が動かされてしまった
「アダム…そこまでして何で私を…ッ…」
「もう分かってるだろ？好きだから以外何もない」
そう私に告げると、清々しく笑うアダム
そんな彼に対してさらに心は乱されて、もう何が何だか分からなくなって
彼を放ってその場から駆け出した
「はぁッ…はぁッ…」
息が切れているなんて気にしない
ただ今は心を落ち着かせたくて、チラチラと脳裏に浮かぶアダムの顔を振り払うかのようにひたすら走った
〜〜
しばらくして流石に疲れて膝に手をつけ、その場に立ち止まる
ハッと後ろを振り向くが、アダムが追いかけてきている様子もなくホッと息をついた
「ほんと何がしたいの…私は…」
「ホントその通りだなァ？」
そう聞こえた声の方に顔を向けるとそこにいたのは
「13ッ？！」
「あまりにもお前の帰りが遅いから心配して見に来てやったんだが…必死に走ったのか知らねぇーけど随分と息が切れてるし…なんかあったのかよ？」
そんな彼にギクリとなりながらも
「別に何でもないよ…！」
と笑顔で誤魔化した
すると13はグイッとこちらに顔を近づけ
「何でもない割には目も泳いでいるし何より笑顔がぎこちないぞ？」
ニヤリと笑いながらそう告げられる
そんな彼に敵うはずもなくて
「ッ！…流石13だね…」
そう素直に褒めると得意顔で だろ？ と言ってくる彼
そんな彼に思わず笑みが溢れる
すると彼はグシャリと私を撫でながら
「…で、何があったんだよ？」
「…」
そう優しく私に問うけれど答えられるはずもなくて俯くことしか出来ない
するとふと私から頭を離し、諦めたかのようにため息をつけば
「言いたくなかったら別に言わなくていい」
「ッ13…」
「だが少しは頼ってくれると嬉しいんだけどなァ…まァ、あんま無理して溜め込むなよ」
そう言ってポンポンと私の頭を撫でると ほら、そろそろ戻るぞ と告げ私の手を取り歩き出す彼
そんな背をただ見つめることしか出来なかった
「そんなに俺は頼りねぇーのかよ…」
そう小さく呟いて、チラリとこちらを悲しげに見ている彼に気付かずに
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Omiso(プロフ) - 白虎さん» またのコメントありがとうございます！私も少しこの小説を終わらせることに寂しさを感じちゃいました(笑)けれどこの作品を良いと言って貰えてとても満足しています！次回作は考え中なのでいつになるのか分かりませんが頑張ってみますね！本当にありがとうございました！ (2019年4月28日 1時) (
レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 完結おめでとうございます…！ そしてお疲れ様でした！ 終わってしまい少し寂しい気もしますが、やっぱり感嘆しました…！ とても良い作品を書いてくださってありがとうございました、次作の方、楽しみにしてます!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: e2f4e0cbf0 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 13推しさん» 最後まで応援ありがとうございました！貴方様のコメントがとても励みになっていました！この作品を素晴らしいと褒めて下さり、読み返していただけるなんて嬉しすぎるお言葉とても感激です！本当に最後までこの小説につきあって下さりありがとうございました！！ (2019年4月28日 0時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - mikuri1024さん» またのコメントありがとうございます！！今回の小説では病みの13はいませんでしたが、純粋な13を楽しんで頂けてられてたのならとても安心しました…。次回作についてはまだ考え中ですが貴方様の応援の言葉とても嬉しく思います！！本当に最後までありがとうございます！ (2019年4月27日 23時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
13推し(プロフ) - 完結お疲れ様でした！！いやぁー、とても満足出来ました！素晴らしい作品をありがとうございます！これからもちょくちょく読み返します(笑) (2019年4月27日 23時) (レス) id: ad78e4c495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2019年3月26日 22時
