1話 ページ2
貴方サイド
ガヤガヤとうるさい食堂の中で黙々と一人でお昼を食べる私。
側から見れば、よくにいうボッチなんだけど仕方がない。
だって、この学校に私と同じ"女子生徒"はいなくて男子生徒しかいない。
そんな学校生活で気軽に話せる相手や友達なんているわけがなくて…
…いや、つい最近まで一人だけ話せる相手がいた。
スッと私の座っている席から離れているところを見るとその人がいつものようにはしゃいでいる。
瓜二つの双子の片割れと肩を組んで、ニィと口角を上げて楽しそうに。そして…
私のことなんて見向きもしないで何事もなかったように。
その人は、私にとっては自然と話せる相手で、そして心から大好きだと想えた唯一の存在だった。
けれど、所詮あの人にとって私なんてただの暇つぶしの道具だったんだ。
昨日別れたばかりだというのに笑顔でいるあの様子を見ていたら嫌でもそのことを思い知らされて
辛く、悲しんでるのは私だけなんて…心が押し潰されるほどに虚しく、惨め。
「…ッ」
グッと目元が熱くなりあの人から目を背けたくて、バッと席を立ち上がり、逃げるように食堂を出た。
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Omiso(プロフ) - viviさん» コメントありがとうございます!こちらこそ素敵なコメントをいただけてとても嬉しいです!寿命が伸びた!?(笑)貴方様の生きる糧となれたのなら作者にとってこの上ない喜びです😭最後まで読んで下さりありがとうございました! (2022年12月1日 23時) (レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
vivi - もう素晴らしすぎてなんて言ったらいいかわからないんですが、素敵な話を書いてくださってありがとうございます!寿命が延びました・・・ (2022年11月29日 3時) (レス) @page49 id: 812c94a5c4 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - セツナさん» コメントありがとうございます!ジャミル推しちゃいますよね😊わぁ!素敵な作品だと言って下さった上に神作だなんて(照)すっごい嬉しい褒め言葉!本当にありがとうございました! (2022年2月22日 8時) (レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - あ゛あ゛あ゛あ゛!ジャミル推しなのでこんな素敵な作品に出会えて嬉しいです!!神作ですね!? (2022年2月22日 6時) (レス) id: 2ea77c9340 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - ジャスミンさん» コメントありがとうございます!そういって頂けてとても嬉しいです!是非リクエストに応えたいのですが、今「活動休止中」ということでしばらく小説を作るつもりはないんです…またの機会によろしくお願いします! (2021年9月8日 16時) (レス) id: 00c4677ab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Omiso | 作成日時:2020年6月27日 23時