25話 ページ25
貴方サイド
荼毘と目が合うと突然弔に引っ張られて外へと連れ出された。
「んで、アイツが朝からいるんだよ」
私を抱き寄せたまま隣で文句をいう弔をチラリと見ながら先ほどの荼毘の表情を思い浮かべる。
酷く動揺してて、顔を歪ませていた。
それに、何か私に言おうと口を開いて…
「？！〜ッAッ！！身を引け！！！」
突然聞こえた弔の大きな声でハッとする。
だが、咄嗟に体が動かず、弔の言うとおりにする前に体がギュッと紐のようなもので拘束され
引っ張られたと思えばフワリと体が浮き、誰かの腕の中へポスリと落ちた。
「保護完了だな」
保護 という単語を使うのはただ一つの職業の人間、ヒーロー側の者だ。
「？！いやッ、離して！！」
力一杯に暴れるが、所詮私は回復個性でなおかつ女の力では体に拘束された紐なんて解けるわけがない。
「大丈夫だよ、お嬢さん。貴方はヴィランとしてではなく保護対象なのだから悪いようにはしないさ」
暴れる私を宥めるようにそういうヒーローだが、何も安心なんて出来ない。
ただ得体の知れない者への恐怖しかなくて視界が涙でぼやけたその時、
「お前いつまで俺のもんに触ってんだよ」
ふと背後から聞こえた身が震えるような低い弔の声。
「くっ、いつのまに背後に！！」
私を抱えて慌てて下がろうとするヒーロー。
だが、いち早くそのヒーローの顔に手を伸ばす弔。
ギョッとし、恐怖に染まっていくヒーローの顔。
全てがゆっくりと見えてた。
あぁ、この人(ヒーロー)は弔によって消されるのだと。
弔にかなうものなんてないのだと。
弔だけが私を助けてくれるんだと…
ただ茫然とその光景をみていた。
だが＿＿＿＿＿＿
「させねぇーよ」
新たに聞こえたその声。
すると途端に辺りは " 氷 " で覆われていた。
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Omiso(プロフ) - 緑の白猫さん» わわ、緑の白猫様！今作でもコメントありがとうございます！ヒロアカの小説まで読んでいただけて感激です😭かなり納得した終わり方を書けたつもりなので貴方様からの最高の褒め言葉をいただけてとても嬉しく思います！本当にありがとうございました！ (2022年2月7日 0時) (
レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - はっぴーえんどだ……。私が知っている作者様の中の作品で初めてみたはっぴーえんどだ……! 主人公が初めからちょっと可笑しいのがまた新しく感じ、最終的にヒーロー側につくとはまた違う、正しくはないかもしれないが幸せな道を選んだのが最高でした! (2022年2月7日 0時) (レス) @page49 id: 22cb640d25 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - あゆりさん» コメントありがとうございます！1番好きだなんて…最高の褒め言葉です！死柄木くんの沼によりハマってしまいましたか。よっし、この調子だ()本当にこの作品を読んでくださりありがとうございました！今後とも応援よろしくお願いします！ (2020年5月16日 12時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
あゆり(プロフ) - 今まで読んできた作品の中で1番好きです！！Omisoさんのおかげで、もっと死柄木くんの沼にハマりました()これからも応援しています！ (2020年5月16日 11時) (レス) id: ce98ce751c (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！！本当に嬉しすぎるお言葉に喜びで胸がいっぱいです！また貴方様を楽しませる作品を作れたらいいなと思います！！今後とも応援の方よろしくお願いします！！ (2020年4月3日 7時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2020年2月10日 22時
