食べ盛り ページ10
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四時間目のチャイムが鳴ると同時に友達とお弁当を食べる。それは私にとって心休まる貴重な時間。
大切な時間に何故。
「A、うちらは別の場所で食べてくるから！」
「あとで話聞かせてね」
「A､国見君じゃあね！」
何故、国見君は友達に「俺､ちょっと泉に用があるんだけど借りていい？」なんて言ったのだろうか。
少し離れた席で楽しそうにしゃべっている高校でたった二人の友達の方に行きたい……｡友達少ないんだよ……｡
国見君は用がある。と言った割にはさっきから無言でメロンパンをかじっている。
口についてるけどいいの？
「あのさ、泉って夏宮さんに『うざい』って言ったの？」
国見君が急に口を開いたかと思えば、突拍子もない質問。どうしてそんな質問をしてきたか。答えなんて一つしかない。
「夏宮さんになんか言われた？」
おそらくは彼女が国見君になにか根も葉もないことを言ったのだろう。私の信用を落とすために。
本当に嫌な人。他人を貶めることでしか自分を保てないなんて｡
彼は私のことを「先輩に暴言を吐いた最低なやつ」と思っている。
「うん、言われた。あの嘘くさい笑顔で」
うざかった。と真顔で吐き捨てる国見君。
「もしかして、あの人のこと嫌い？」
おそるおそる聞くと、「うん、大嫌い。」とすぐに返事が返ってきた。その声からはこの場にいない夏宮さんへの嫌悪感がはっきりと滲み出ている。
「言っとくけど、俺と金田一は入部した時からあの先輩のこと嫌いだから」
そう言うと国見君は苛立った表情から急にいたずらっ子みたいな笑みを浮かべて
「だから、協力しない？」
悪いけど正直､いなくなって欲しいから｡と、クリームパンをかじりながら頼んできた。
さっきから口に食べかすをつけたまま。
あれ、少し前までメロンパン食べてたよね？いつの間に食べ終わったんだ。流石男子高校生｡
「……国見くんは何するの？」
「何かされたら味方にはなるよ。あと少しくらいだったら俺も金田一も協力する」
だから、よろしく。と言って席を立つ国見君。まあ、私も次になにかしたらそうなるように
手を回すつもりだったから丁度いいや。
あ､ずっと気になってたことがあった｡
「さっきから口についてるよ」
メロンパンが。と言えば慌てて口元をぬぐう国見くん。
面白いから言わなかった。と言うのは秘密にしておこう。
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秋暁 - すみません、まだ、パスワードかかっているんですが、どこかに書いてあるんですかね、汗 よみはじめたばかりでして、！すごくいいお話だと思います！ (2021年1月18日 19時) (
レス) id: a154798d09 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - uma__0229さん» コメントありがとうございます！続編は今書き直し中です｡今年中には公開予定なので､少しだけ待っていただけるとありがたいです！ (2020年12月7日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
uma__0229(プロフ) - 今更すみません、続編を見たいのですがパスワードが分からなくて……どこかに書いてあったりしますかね…つい最近初めてよく分からないんですよ… (2020年12月6日 12時) (レス) id: 5892a46a47 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - コトさん» コメントありがとうございます！夢主の性格気に入って頂けて嬉しいです！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
コト(プロフ) - 主人公の性格が好きすぎて一気読みしました！ (2020年8月13日 14時) (レス) id: 4d8ce1f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロニ | 作成日時：2018年12月16日 19時
