溜まるストレス､刺さる視線 ページ36
・
「面白かった〜！」
「ね！ 場面感動した〜」
「わかる」
周りが楽しそうに映画の感想を言い合う中､私と国見くんだけはなんとも微妙な空気になっていた｡
二人とも寝ていたので映画の感想なんてまったく無いけど、この空気の原因は明らかにスタッフロールでの出来事だろう｡
「国見くんは？ どうだった？」
目をキラキラさせて話しかける女子を「寝てたから分かんない」と一蹴している彼とふいに目が合って思わずスッと目をそらしてしまった｡
「つーか腹へった」
「それな､ファミレス行こーぜ」
男子の提案により私達は近くのファミレスに入ったが何せ男子３人女子４人と計７人もいると非常にうるさい｡
「ねぇ､それしか食べないの？」
「うん､最近太ったからダイエットしようかなって……」
「えー、全然太ってないじゃん！」
「そうだよ！鏡見てから言いなって」
「ううん､最近脚とかにお肉ついてきたし」
「むしろ痩せてるって！ 自信持ちなよ！」
「本当に〜？」
あ､またイライラする｡
たいして太ってもいないのに「最近ダイエットしてるんだ〜」とか言う人すごい苦手｡筋肉もないのに､それ以上痩せたら骨じゃん｡
さっきのことを忘れるくらいストレスがたまる会話｡他の女子はそう言っておいていい子アピールしてるんだろうし､そんな彼女達にイライラして思わず「はあ？」なんて言いそうになる｡面倒だから言わないけど｡
「Aちゃんはコーヒーゼリー好きなの？」
ダイエット話が白熱している中､真面目そうな男子が気をきかせて私にも話題をくれた｡
「うん､すごい好き」
「へー美味しいもんね」
国見くんによると中身は意外と及川先輩のように若干チャラいらしいが周りへの気配りがしっかりしていていい人だ｡
「噂で聞いたんだけどAちゃんって彼氏いるんでしょ？ ……誰か教えてくれない？」
「え」
彼が言っているのはおそらく国見くんのことだろう｡けど､言っていいのかな？ちらりと国見くんを見やると丁度視線があった｡
「泉？」
何？とこちらに来た国見くんに､彼が先ほどまでの話題を伝える｡
「あー」
これには彼も複雑そうな顔だ｡やっぱり適当に誤魔化した方がいいかも｡
適当な言葉を探しているとあの時と同じように肩を抱かれて
「泉の彼氏､俺」
その瞬間女子からの視線がまた突き刺さったのは言うまでもない｡
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秋暁 - すみません、まだ、パスワードかかっているんですが、どこかに書いてあるんですかね、汗 よみはじめたばかりでして、！すごくいいお話だと思います！ (2021年1月18日 19時) (
レス) id: a154798d09 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - uma__0229さん» コメントありがとうございます！続編は今書き直し中です｡今年中には公開予定なので､少しだけ待っていただけるとありがたいです！ (2020年12月7日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
uma__0229(プロフ) - 今更すみません、続編を見たいのですがパスワードが分からなくて……どこかに書いてあったりしますかね…つい最近初めてよく分からないんですよ… (2020年12月6日 12時) (レス) id: 5892a46a47 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - コトさん» コメントありがとうございます！夢主の性格気に入って頂けて嬉しいです！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
コト(プロフ) - 主人公の性格が好きすぎて一気読みしました！ (2020年8月13日 14時) (レス) id: 4d8ce1f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロニ | 作成日時：2018年12月16日 19時
