睡魔との格闘 ページ35
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……やばい､眠い。
映画館に入ってから知らされた私たちの見るのは今話題でCMでもよく見るラブストーリー｡そして私は恋愛モノが苦手｡というかあまり見ない｡
だから上映開始からまだ30分なのにもう睡魔との必死の戦いが始まっていた｡
隣をちらりと見やるとそこには既に目を閉じておやすみモードの国見くんの姿があった。
チケットを買う前に渡瀬さん達三人が国見くんの隣の席は誰が座るかと言い争っていたけど彼が「泉､隣」と一言でその争いを終わらせた｡ちなみにその後、彼女達からの視線を背中に受けたのは言うまでもない｡
男子の隣に座ればいいのに｡とも最初は思ったが、あまり話したことがない人達に挟まれるよりも面識のある国見くんが隣の方が安心できるからいいかなと思ったけど……｡
あ、もう限界｡
鉛のように重くなる瞼に逆らわずに目を閉じるとだんだんと頭がボーッとしてきた｡意識を手放す直前に何やら肩に暖かみを感じたけど、それが何か確かめる前に完全に私は眠りに落ちた。
目が覚めると既に映画は終わってスタッフロールが流れていた｡よく寝れたな｡なんて欠伸を一つすると右肩がやけに重いことに気づく｡
「！？」
見ると重みの正体は国見くんの頭で驚いた私は声にならない悲鳴をあげてしまった｡
よくずり落ちなかったな……｡そう思って残り少ないスタッフロールの間彼を観察しようとも考えたけれど流石に私の右肩が限界なので優しく国見くんの体を揺さぶる。
「国見くん､起きて｡映画終わる」
周りの迷惑にならないように何回か耳元でそう言うと､ゆっくりと目を開けると寝起きの気だるげな声で国見くんは
「おはよう」
と言った。肩に頭をもたれさせたまま。
「おはよう｡あの、頭を退かしてくれない？」
肩が悲鳴をあげているので早口で言うと国見くんは気づいてなかったのだろう｡自分の体勢に気づいた瞬間、慌てて頭を肩から起こした。
「ごめん」
小さく呟かれたその言葉に「ううん、ずり落ちなくてよかった」そう返そうと口を開いた時、気づいた。
彼の横顔が
暗い館内でも分かるほど赤いことに｡
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秋暁 - すみません、まだ、パスワードかかっているんですが、どこかに書いてあるんですかね、汗 よみはじめたばかりでして、！すごくいいお話だと思います！ (2021年1月18日 19時) (
レス) id: a154798d09 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - uma__0229さん» コメントありがとうございます！続編は今書き直し中です｡今年中には公開予定なので､少しだけ待っていただけるとありがたいです！ (2020年12月7日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
uma__0229(プロフ) - 今更すみません、続編を見たいのですがパスワードが分からなくて……どこかに書いてあったりしますかね…つい最近初めてよく分からないんですよ… (2020年12月6日 12時) (レス) id: 5892a46a47 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - コトさん» コメントありがとうございます！夢主の性格気に入って頂けて嬉しいです！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
コト(プロフ) - 主人公の性格が好きすぎて一気読みしました！ (2020年8月13日 14時) (レス) id: 4d8ce1f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロニ | 作成日時：2018年12月16日 19時
