38話 ページ41
ヴィクトルside
『…はぁ…はぁ……ヴィク…トル……、は、速いよ……。つっ……かれた…!』
ヴィ「あっ!!ゴメンA…、体力ないの忘れてたよ。」
『サラッと失礼なこと言わないでよ!』
俺が足を止めると、同じスピードで(無理矢理)走っていたAはグッタリしていた。
ついにはお尻をつき、ペタリと座り込んでしまった、本気で忘れてたよ、ゴメンね!!
『それにしても…どこ行く気…なの?…俺もう歩けない……、つかれたぁぁ!!!……はぁ…はぁ…』
駄々をこねるようにして手をバタバタとさせているA、本当に可愛い!
しかし、どちらかというと今は、息を荒くさせ、顔が赤みを帯びていて……、いや、なんていうか……、まあ、簡単にいうならばErosという感じだ。
ヴィ「Aはどこか行きたいところとかないの?俺がお姫様抱っこして、どこまでも連れてってあげるよ!」
自分が発言した通りお姫様抱っこをしてみる。
すると、
『やっ、や、やめろよ!!…ちょ、は、恥ずかしぃ……だろ……。』
先程から赤かった顔をもっと赤らめて、リンゴのようになっていた。
…5年前は喜んでくれてたのになぁ〜、ちょっと寂しい。
ちなみに今、Aは羞恥心によって余計に体力を削られたようで…、降ろして貰うよりも、自分の顔を隠すようにして俺のコートに顔を押し付けている。
きっと降りることを諦めたのだろう。
あぁ!!可愛いよ!!!!
これ以上俺を興奮させないでくれ…←
こういう時、どうしても意地悪をしたくなる性分の俺は、つい聞いてしまった。
ヴィ「どうしたんだいA、俺から離れたくないの??」
素直に頷いてほしいところだけど……。
『……は、離れたいけど…
俺のこと、離さないで。』
よかった。
やっと5年ぶりに甘えてくれたね。
ヴィ「はは、離してなんかやらないよ。だってAは俺の、でしょ??」
『…それは違う。』
ちょっとショックだった。
24人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小梅(プロフ) - 無気力系塩キャラメルさん» コメントありがとうございます。更新停止してしまい、本当に申し訳ありませんでした!更新できない間、まだ出ていないキャラクターと主人公との関係性やストーリー構成を考えることができたので、これからも小説更新に勤しみたいと思います。 (2017年2月20日 21時) (レス) id: b13ebfc049 (このIDを非表示/違反報告)
無気力系塩キャラメル - 合格おめでとうございます!続きが読めることがとても楽しみです!更新頑張ってください! (2017年2月20日 21時) (レス) id: c1b4f14014 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - 莱都さん» 少々複雑ですが、そう言っていただけると嬉しいです笑 (2017年1月5日 12時) (レス) id: b13ebfc049 (このIDを非表示/違反報告)
莱都(プロフ) - 悶えてたら親にキモがられました笑 (2017年1月4日 17時) (レス) id: df90fb3b12 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - 莱都さん» コメントありがとうございます。可愛いと言っていただけて、とても嬉しいです。これからも可愛いと思っていただけるようなユーラチカを書いていきたいと思ってますので、よろしくお願いします。 (2017年1月4日 17時) (レス) id: b13ebfc049 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小梅 | 作成日時:2016年12月11日 0時