4話 ページ5
Aside
遅刻とかで怒られるのはへっちゃらのくせして、小心者である俺は、当然の如く尻餅をついた。
『いってて…、くそ、コンクリートにお尻ぶつけるとか痛すぎ。』
俺は足長いんだから!!位置エネルギー!!!
再び歩き出そうと膝に手を当て、足に力を込める。
立ち上がれ!俺!!
しかしその膝に力を込める前に
?「ふふ、君は相変わらず軽いんだね。
こんなに軽々持ち上がるなんて、本当に高校2年生なのかい?」
何者かに脇に手を通され
持ち上げられた。
俺はマッカチンじゃないぞ!!!
『ヴィクトル…、クラクションで脅かすなよ……。』
俺は小心者なので(2回目)、心の中のテンションのまま、人(勇利は除く)と会話することはできない。
当然、「マッカチンじゃないぞ!!!」というセリフはヴィクトルには届いておらず、俺の怯えるような情けない声しか聞こえていない。つまり、
ヴィクトルの目には怯える子鹿のような俺が映っているわけだ。
ヴィ「その表情も相変わらずだね!俺のどこにそんなに怯えているのか、俺にはよくわからないよ。」
正直俺は、こいつが苦手である。
何故ならば……、
『別に怯えているわけではない。早く離してほしいんだ、脇がくすぐったい。』
ヴィ「Aの、そういう心の中では何を考えているかわからないような、ミステリアスなところが好きだよ。」
こいつは俺にゾッコンであるからだ。
地に降ろされて、今!
俺は!!
このロシア人のイケメンに!!!
指先にキスされています!!!!
誰かぁ助けてぇ!!!!!
まあ、そんなこと言えるわけもなく。
『こ、こんな場所で恥ずかしいことはやめてよ、俺はこれから学校へ行かなくちゃいけないんだ。』
ヴィ「つれないなぁ〜、照れている君も可愛いけどね!
学校へは俺が送っていくよ。今日からAの通ってる学校で働くからね、これから毎日君に会えるなんて夢のようだよ!!」
…夢で終わりにしといてくれれば良かったのに。
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小梅(プロフ) - 無気力系塩キャラメルさん» コメントありがとうございます。更新停止してしまい、本当に申し訳ありませんでした!更新できない間、まだ出ていないキャラクターと主人公との関係性やストーリー構成を考えることができたので、これからも小説更新に勤しみたいと思います。 (2017年2月20日 21時) (レス) id: b13ebfc049 (このIDを非表示/違反報告)
無気力系塩キャラメル - 合格おめでとうございます!続きが読めることがとても楽しみです!更新頑張ってください! (2017年2月20日 21時) (レス) id: c1b4f14014 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - 莱都さん» 少々複雑ですが、そう言っていただけると嬉しいです笑 (2017年1月5日 12時) (レス) id: b13ebfc049 (このIDを非表示/違反報告)
莱都(プロフ) - 悶えてたら親にキモがられました笑 (2017年1月4日 17時) (レス) id: df90fb3b12 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - 莱都さん» コメントありがとうございます。可愛いと言っていただけて、とても嬉しいです。これからも可愛いと思っていただけるようなユーラチカを書いていきたいと思ってますので、よろしくお願いします。 (2017年1月4日 17時) (レス) id: b13ebfc049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小梅 | 作成日時:2016年12月11日 0時