29話 ページ31
勇利side
今日も遅い、Aはまた寝坊したのかな…
Aの家は、僕の家より少し学校から遠い場所にある。
でも奇跡的に僕の家の前の道が通学路で、一緒に学校へ行くことができるのだ。
そのため、昨日は遅すぎて僕が迎えに行ったんだけど……。
『勇利〜、ちょっと遅れてごめん、学校行くぞ〜〜!』
勇「あ、ちょっと待ってて、今行くから〜」
どうやらAが来たようだ。
靴を履き、トントンとつま先で床を鳴らす。
昨日は全然話せなかったから、今日こそ話そう。そう期待をしていた、が。
勇「おはようA……え?!」
『あ、勇利おはよ〜。今日は勇利の寝癖のが強いね!』
どうやらその期待は裏切られたようで。
ユ「おせぇよ、デブ。」
なんでユリオがいるの?!
『あ、真利さんいってきまーす!』
真「いってらっしゃい、って誰あの子?!」
『ロシアから来た後輩です、うちに居候してるんですよ〜。』
勇「い、居候?!?!」
三人で登校し、Aとユリオが同居中であることと、Aが可愛い、という2つのショックが同時に僕にダメージを与え、思わずふらつく。
ずっと2人でいたのに、昨日という1日だけでこんなに仲良くなってるAとユリオ。
…なんだか悔しい。
勇「A、また遅刻しちゃうよ。早く行こ。」
グイッと手を引っ張ると、Aはおっとと言って前のめりになる。
『そう急ぐなって。今日はまだ余裕あるよ、家出たのは8時6分くらいだし。』
勇「そういう問題じゃなくて!!」
Aは、どういう問題だよ、とでも言いそうな顔をしてるけど、あえて言わずに微笑み返してくれる。
そんな彼だから、ユリオも甘えてるのかなぁなんて思ってみたり。
まあそんなに嬉しいことでもないけど!
24人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小梅(プロフ) - 無気力系塩キャラメルさん» コメントありがとうございます。更新停止してしまい、本当に申し訳ありませんでした!更新できない間、まだ出ていないキャラクターと主人公との関係性やストーリー構成を考えることができたので、これからも小説更新に勤しみたいと思います。 (2017年2月20日 21時) (レス) id: b13ebfc049 (このIDを非表示/違反報告)
無気力系塩キャラメル - 合格おめでとうございます!続きが読めることがとても楽しみです!更新頑張ってください! (2017年2月20日 21時) (レス) id: c1b4f14014 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - 莱都さん» 少々複雑ですが、そう言っていただけると嬉しいです笑 (2017年1月5日 12時) (レス) id: b13ebfc049 (このIDを非表示/違反報告)
莱都(プロフ) - 悶えてたら親にキモがられました笑 (2017年1月4日 17時) (レス) id: df90fb3b12 (このIDを非表示/違反報告)
小梅(プロフ) - 莱都さん» コメントありがとうございます。可愛いと言っていただけて、とても嬉しいです。これからも可愛いと思っていただけるようなユーラチカを書いていきたいと思ってますので、よろしくお願いします。 (2017年1月4日 17時) (レス) id: b13ebfc049 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小梅 | 作成日時:2016年12月11日 0時