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亜嵐くんはうんうんと頷きながら
私の手を握ったまま話を聞いてくれていた。
「あともう1つあって、こないだ夜散歩したでしょ？
その時にはもう結構覚悟が決まってて…
率直に亜嵐のそばにいたいと思ったの。
亜嵐といると自然でいられて…幸せなの
だから…亜嵐がよければ…亜嵐の傍に居させてくたさい。亜嵐が大好きです。」
亜嵐くんは少し驚いた様子で…
けど…その後すぐ今までに見たことないくらい笑顔で…
亜嵐「すげぇ嬉しい。ホントにそう思ってくれてるの…？」
「うん。ホントにそうも思ってるよ。大好きすぎて困ってます…。」
亜嵐「よかった。ありがとう。俺も大好きだよ。出会った時からずっと好きです。」
と言って私を抱きしめてくれた。
亜嵐「大切にする。泣かせないから。」
抱きしめながら言ってくれた亜嵐の言葉は
強力で今までにないくらい私をドキドキさせた。
亜嵐「これから…実咲に沢山触れていいんだよね？今もいいんだよね…？」
可愛い顔で聞いてきたから…
「翔平とちゃんと決着がついたら、存分に触れてください…！今はダメ。笑」
と言ったら…不貞腐れて、なんで〜って
言い返してきたけど…
亜嵐「うそうそ、わかってるよ？実咲から気持ちを伝えてくれたけど…ちゃんと決着ついたら俺からもう一度気持ちを伝えさせてほしい。」
と改めて伝えてくれた。
顔もイケメンなのに性格もイケメンすぎて…
ホントにこの人と出会えてよかったと思った。
逆に私が亜嵐に触れられない事が嫌で…
どうしても亜嵐に触れたくて…
亜嵐がそっぽ向いた瞬間に
ほっぺに一瞬だけど口づけをした。
亜嵐「実咲それ反則。ねぇもう1回して？」
「だって亜嵐に触れたくて…やっと気持ち伝えられたから…我慢出来なかったの。 でももう1回はしない〜」
亜嵐「は？ねぇなんで？俺だって同じ気持ちで我慢してんのに、実咲だけずるいじゃん。お願い♡？」
もぉ…可愛くお願いなんてずるいよ。
でも今までのお礼も含めて…もう1回と思って…
亜嵐のほっぺに顔を近付けた瞬間…
亜嵐がこっちを向いて…
お互いの唇が重なり合った。
絶対わざとだ…って心の中で思った。
でも…すごい優しいキスで…
決着が着くまで我慢しなきゃいけないのに…
いつの間にか亜嵐の背中に手を回していた。
たった少し短いキスだったけど…
すごく長く感じて…幸せだった。
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この時私が気づいていれば…
お互いあんなことにならなかったかもしれない…
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作者名：M | 作成日時：2018年10月22日 1時
