手を差し伸べてくれたのはあなたでした【3】 (ページ26)

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言い合いページ26

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2人で中に入って…実咲が呼ばれるのを待った。

看「桐島さん、中へどうぞ」

実咲「はい、玲於も中に入る？」

「いいの？中に入っていいなら」

実咲「1人だと心細いし、一緒にきて？」

変に待ってても、バレかねないし
実咲の不安そうな顔するもんだから中に入ることにした。

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医者「どうされました？」

実咲「一昨日…少し痛めてしまって、悪化してないか確認していただきたくて…」

医者「階段からまた落ちましたか…？」

実咲「今回は…階段とかではないんですが…」

階段…？どういうこと？
もしかして…本当の事言ってねぇのか…

医者「そうですか…見てみますね…」

ギブスが外されて…少し実咲は痛がってたけど…
前に見た時より腫れは治まってますねと良くなってると医者は言っていた。

激しく動いたり、ぶつけたりすると
一時的なもので痛みが走るから安静にするように
と医者から注意をされて診察は終わった。

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病院終わって外に出てきた時

実咲「玲於…ありがとね？」

「なにもなくてよかったな。けど、階段から落ちたって医者は言ってたけど…あれなに？」

実咲「ビックリしたよね…。本当の事を言ったら、翔平がどうなっちゃうかが心配で…警察に相談しましょうかとか言われちゃうだけだろうし。」

なんで庇うんだよ。お前がこんなに傷ついてんのに

「優しすぎだよ。お前がここまで怪我してんのに庇う必要あったの…？」

俺も何様だよって思ったけど…
正直、暴力に負けた旦那がこいつの優しさにあまえてるんじゃねぇかって思ったら腹が立った。

実咲「そんな簡単に言えないよ…」

「そうだよな。実咲が優しいのは分かってるけど、そんな庇うとこ俺は見たくねーわ」

実咲「ごめんね。けど玲於にはわかんないよ。」

「お前の事わかってやれなくて悪かったな。勝手に病院も付いてきてごめんな。」

実咲「こちらこそ付いてきてもらったのに、ごめんね。じゃあ私行くね、ありがとう」

と言って実咲は振り向きもせずタクシーに乗った。

引き止めようと思ったけど…かける言葉が見つからなかった

俺が勝手に付いてきたくせに…なにやってんだよ。
あんなこと言うつもりもなかったし
あいつが言えない理由なんてわかってんのに
俺のただ自分勝手な感情をぶつけてしまった。

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実咲と時間ギリギリまでいようと思ってたけど…
俺のせいであんな言い合いをしたから

予定以上に早くメンバーと合流することになった。