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実咲side
亜嵐くんとの帰り道…
私が全然話に返事出来てないからか…
さっきの雰囲気から全然変わっていた…
正直…素直に話したせいで…
私のわがままに嫌気をさしちゃったかな…
私の事…嫌いになっちゃったかな…
なんて自分勝手すぎるけど…
亜嵐くんのことが気になって仕方ない。
でも何も言えず歩美の家のドアの前まで…
何も変わらず来てしまった。
このままだともう会えないんじゃないかな…
っていう不安が襲ってきて…
無我夢中で亜嵐くんに抱きついた。
「亜嵐…ごめんね…？私、ほんとに自分勝手だよね…けど…嫌いにならないで…？」
ホント…何やってるんだろ…私。
亜嵐「いきなりどうした…？嫌いになれるわけないじゃん…」
すごい嬉しかった。
嫌いじゃないよとかじゃなく嫌いになれるわけない
言い方の違いでこんなにも伝わり方が違うんだね。
この時…私の気持ちがはっきり見えた。
あとは…自分自身と翔平に決着を付けるだけ。
．
亜嵐くんはそのあと抱き締め返してくれて…
亜嵐「大丈夫。嫌いにならないし、ゆっくりでいいから…実咲自身の気持ちに答えを出していけばいいんじゃないかな…？焦る必要なんてないよ。俺はそばに居るから。」
何度も思うけど…こんな私に素敵な言葉を沢山かけてくれてありがとう。
亜嵐くんの気持ちに応えたい…
ちゃんと私も全てに決着をつけて…向き合いたい。
だから1番に亜嵐くんに話すと決めた。
．
．
家に帰ると…
龍友くんと歩美が仲良くソファーに座ってて
その2人の姿を見たら…自分の事かのように嬉しくて
邪魔したくないけど…
歩美に抱きついた。
歩美「おかえり！どうした？」
「2人みたら…なんか嬉しくて…」
龍友「なんやそれ！寂しかったん？」
「そうなの！寂しかった。」
亜嵐「え、そーなん…？」
龍友「亜嵐くんいじめたらアカンで！笑」
「亜嵐うそうそ！笑 超楽しかったよ！」
亜嵐「もぉー！ビックリさせるのやめて〜！」
みんなでふざけて…笑い合える事が幸せです。
．
歩美「2人に報告があります…！」
「え！なになに？」
亜嵐「もしかして…？」
龍友「僕と歩美が付き合う事になりました。」
「「ぇえええええー！」」
2人して口揃えて同じ反応しちゃって…
龍友「口揃えんなや」
「めっちゃ嬉しい!!!おめでとう歩美」
亜嵐「おめでと龍友くん」
亜嵐くんは少し微妙な反応だった気がしたけど
嬉しい気持ちが勝っててその時は気付けなかった。
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作者名：M | 作成日時：2018年10月22日 1時
