。 ページ19
．
互いに素直にいれる場所なら
互いにそばに居ればいい。
無理に自分を隠して誰かの傍に居るより
ただ素直に誰かのとなりに笑っていれたら
それだけで幸せだと思う。
だからこそ、さっきの言葉が実咲の本音なら…
俺の傍にいてほしい。
だから…旦那の事なんて忘れて
俺のそばに居て笑っててって正直に思った。
旦那の事なんて考えないで…
俺だけ見ててよって言いたかった。
でもそんな事は言えるはずもなく…
俺のそばで笑っててよ！なんて誤魔化して…
すげーカッコ悪かった。
そんな俺の気持ちも知らずに…
亜嵐を好きになっちゃいそうで怖いよ…
と笑いながら実咲は言った
心の中で好きになればいいのにと思ったけど…
正直口に出して言ったのか心の中で閉じ込めたのか…わかんねぇ。
けど…たとえ口に出てて聞こえたとしても…
別にいい。それが…俺の気持ちだから…
．
．
その後…ふたりとも無言が続いて…
時計を見ると散歩してから2時間経ってた…
携帯を見ると龍友くんから
もう帰ってきていいよとLINEの通知が来てたから
そろそろ戻ろっかと言って戻った。
．
．
歩美ちゃん家に着いて…ドアに手をかけた時…
実咲が後ろから抱きついてきた。
実咲「亜嵐…ごめんね…？私、ほんとに自分勝手だよね…けど…嫌いにならないで…？」
「いきなりどうした…？嫌いになれるわけないじゃん…」
実咲「さっきね…亜嵐の言葉が聞こえたの…でも…それがどういう意味なのか…わからなくて、けど自分自身…どうしたいのかも分かってないのに…自分勝手すぎて…嫌われちゃったかなって…」
実咲それは反則…。
誰が嫌いになるかよ…。
逆に好きが増して困ってるってのに。
もっと好きにさせてくる実咲がずるいよ。
実咲の手を離してそのまま方向変えて抱きしめた。
「大丈夫。嫌いにならないし、ゆっくりでいいから…実咲自身の気持ちに答えを出していけばいいんじゃないかな…？焦る必要なんてないよ。俺はそばに居るから。」
実咲「亜嵐…ありがとう…自分の気持ちに整理が着いたら…1番に話すね。」
と言って実咲が笑ってくれた。
俺も待ってると言って笑い返した。
ちゃんと実咲の気持ちが整理ついた時には
俺の気持ちを素直に伝えよう。
それがいい結果に繋がっても繋がらなくても
後悔だけはしたくないから。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 322人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：M | 作成日時：2018年10月22日 1時
