手を差し伸べてくれたのはあなたでした。 (ページ47)

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決心ページ47

玲於side

メンバーと飯行ってて…
正直、心配すぎて食う気にもなれなかった。

やっぱりメンバーの話の中であの子の話になった。

あの子の連絡先を知ってたらなんて考えてると
涼太くんが同じこと思ってて、発言したもんだから

「今すぐ、駆けつけてやんのに。」

周りのメンバーの顔を見ると固まっていた。
特に、亜嵐くんが一番"何言ってんの？"みたいな
顔をしてて…その時、自分の心の声が盛れていた事に気づいた。

今悩んだってどうにもならないことも
俺が助けたくたって、亜嵐くんを必要してることも
全部わかってんのに、あの子の事が気になる。

らしくねーななんて思いながらも、
俺の頭はあの子でいっぱいなんだよ。

．

．

とにかく俺はあの子を一番に見つけて
俺はちゃんと見てるよってことを示したい。

なんで？って思われるかもしんないけど、それでもいいんだわ。
亜嵐くんに向いてる目がほんの少しでもいいから俺に向いてくれたら嬉しいだけだから。

ま、そんな事を飯食いながら考えてた。

解散になった時に、
すれ違いざまに宣戦布告を亜嵐くんにした。

「亜嵐くん、俺負けるつもりねーから…」

「俺も負ける気なんてねーよ」

そうだろうね、そうじゃなきゃ困るわ。

リーダーとして尊敬してるし、
顔も整ってて、性格も悪くねーし
全てが完璧なリーダーに勝てる気なんてそもそもないんだけど。

負けず嫌いな俺は、だからこそひっくり返してやろうと決心した。