手を差し伸べてくれたのはあなたでした。 (ページ46)

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亜嵐side

歩美ちゃんから話を聞いたあと
メンバーでいつものようにご飯に行った

話を聞いたせいか…
メンバーの空気は少し暗めだった。

隼「実咲ちゃん何があったんだろう…」

龍友「ほんまやな、心配や。」

裕太「おん。ほんま」

龍友「歩美ちゃんも1人で来てくれて、ほんまは実咲ちゃんのそばに居たかったろうに、気持ちを伝えに来てくれた時は…ほんま嬉しかったな。」

「うん。嬉しかった。あの子もきっと実咲ちゃんのことで悩んでるんだろうな。」

涼太「誰かしら連絡先知ってたらな～」

玲於「今すぐ、駆けつけてやんのに。」

涼太くんの言葉に繋げるかのように
玲於は発言した…
メンバー、全員が目を丸くしてビックリしていた。

涼太「玲於…どした？」

玲於「…いや、率直に思ったんで。」

やっぱりそうだったんだ。
玲於も気になってた…いや好きになってたんだ。

龍友「まぁ…皆今すぐにも駆けつけたいやろ？」

龍友くんは空気を読んで…そう発言した。

「俺も今すぐにでも…駆けつけてやりたい。
でも…どうしたらいいかわかんねーよ。」

メン「皆が駆けつけたい気持ちはわかる。けど、今悩んでも俺らには何も出来ないでしょ？なら、明日のパーフォーマンスで元気つけて、会場から見つけてあげるしかないでしょ。」

メンディーくんの言う通りだ。
なんか今日のメンディーくんはかっこよかった。

裕太「おん、メンさんの言う通りや。」

龍友「そやな。明日頑張ろうか。ラストやし」

隼「それにしても今のメンさんかっこよかった…」

メン「今のってなに、いつもでしょ。」

涼太「亜嵐くんの真似しない！メンさんいつもかっこよくないし、今のはまぁちょっとだけやん。」

なんていつもの雰囲気に戻った。
ある1人を除いてね…。

明日もあるし、そろそろ帰ろうか～
ということで解散になった。

玲於「亜嵐くん俺、負けるつもりねーから…」

言い放って帰った彼。

「俺も負ける気なんてねーよ。」