手を差し伸べてくれたのはあなたでした。 (ページ41)

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俺は一般人の女の子に恋をしてしまったんだ。

あの時思い出せなかったクセに情けねーけど
あの子だって気づいてから俺自身が変わった。

いのまにか実咲ちゃんに惚れてたんだ。

自分の想いに気づいた以上…
このまんまじゃ終われねーよ。

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もうそろ2日目も終盤…
アンコールでサプライズで出てくるマミー。

すげー嬉しかったし。
普段恥ずかしくて言えねーけど、愛してる
なんて柄にもないことを言ってしまった。

でも実咲ちゃんが頭から離れなくて、
正直気が気じゃなかった。

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ライブ終わり、歩美ちゃんに俺らのとこまで
来てもらった。

「ごめんね？歩美ちゃん…実咲ちゃんは…？」

歩美「亜嵐くんごめんなさい。実咲は連れてこれなかった…。」

龍友「なにがあったん…？」

玲於「いくら探してもいないと思ったんだよね」

歩美「ちょっとあの後色々あって…私も来るか迷ったんですけど、実咲の気持ちを伝えたくて来ました…っ。」

歩美ちゃん泣いちゃってるし、
言えないほどのことがなんかあったんだ。

「歩美ちゃん…？泣かないで？なにがあったかは言えないなら言わなくていいよ？実咲ちゃんの気持ち教えて欲しいな…」

歩美「…っはい。亜嵐くんの誕生日だから、直接会っておめでとうって言いたかった…見つけるって言ってくれたから…ほんとはすごい来たかった…約束守れなくてごめんなさいって言ってました…。」

龍友「歩美ちゃん…ごめんな。ありがと。」
龍友くんは歩美ちゃんをずっと隣で支えてくれてた。

「そっか。気持ちは充分受け取ったよ。ありがとうって伝えてくれる…？」

歩美「はい。伝えます…。たぶん実咲は今も1人でずっと悩んでると思います…。明日必ず連れてきます。こんなお願いをするのはおかしいかもしれませんが、また実咲の事見つけてくれませんか？」

1人で悩んでるって…なにがあったんだよ。
俺はほんとにあの子の事を何も知らない…。

でも…答えはひとつしかない

「うん。わかった。必ず見つける」

歩美「よかったぁ。今のあの子には助けが必要だと思うんです。でも私だけでは難しいと思うんです…。」

なにがあったかわかんないけど…
俺らで何か出来るなら全力で救う。

だって…あの子はデビューする前から
俺を支えてくれてたから…。

この後
俺は衝撃的な事実とあんな姿を見るなんて
思いもしなかった…