湿心 ページ26
コウテイ九条side
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家のリビングのソファでくつろいでいると、同居人の山田が帰ってきた。
『おかえり。』
山「雨すごいわ。」
『傘持ってったんとちゃうの。』
山田は、上着の一部が雨に濡れていて色が変わっていた。
山「持ってってんけどな。…うん、持ってったわ。」
山田はあくまで冷静を装って、そのまま風呂に行こうとした。
でも、なんか隠してるんやろってのはもちろん分かる。こんな一緒におんねんから。
『…いや、なに。』
山「いや、ごめん。…Aが傘もってへんかったからさ、家まで送ってん。」
『あ、そうなん。ありがとう。』
ありがとうって言うのは違かったな、と自覚している。
山田はそれ以上何も言わず、風呂場の方へと歩いて行った。
ごく普通の会話やのに、頭の中でわんわん響いた。
それは多分、前に山田にこう言われたから。
(俺もAのこと好きやったんやって。)
もうその気はないとか平然と言うてたけど、Aと2人っきり同じ傘の下で何を話してたんかなって、そりゃ気になるやん。
まだ好きやったら…僕は嫌やで。
Aは僕のものになったはずやのに。
なんでまだ、こんなことで不安になってんねん。
心配する必要なんか、きっとないのに。
嫉妬深くて、未だに自信の無い僕やから、寛大な彼氏にはまだなれそうもない。
こんなんやったらさ、A。1人でびしょ濡れで帰ってくれた方がええよ。…なんて、僕の性格ひねくれてるなあ。
Aが濡れへんように、傘を相手側に寄せて傾ける山田の姿が容易に想像出来た。
傘の下で2人は、笑っていたんやろうか。
終わり
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セピア(プロフ) - みやさん» ありがとうございます！！！超亀更新で申し訳ないですが、頑張っていきます(´∇｀) (2019年12月29日 9時) (
レス) id: 98f1d5c008 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 九条さんオチの作品やっと見つけた！続きが気になってしかたがないです(><)更新待ってます！ (2019年12月29日 1時) (レス) id: 911787e19f (このIDを非表示/違反報告)
セピア(プロフ) - まめさん» わわわ！！ありがとうございます(；-；)ご希望に添えるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします！！ (2019年11月25日 8時) (レス) id: 98f1d5c008 (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 突然のコメントすみません。いつも楽しく拝見させて頂いてます！ついについに、幸せになりましたねぇ(´;ω;`)これからも更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2019年11月25日 1時) (レス) id: 833ece0e9a (このIDを非表示/違反報告)
セピア(プロフ) - なきくん♂さん» ありがとうございます！！是非見届けてください*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2019年11月15日 14時) (レス) id: 98f1d5c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクア | 作成日時：2019年11月7日 0時
