文スト界のマキマさん3

89話 ページ9

翌朝


探偵社にて


国木田「おい！朝刊を見たか？」


太宰「ニュースでやってるよ」


事務所内のテレビでは一夜にして七階建ての建物が消滅したと言うニュースが報道されていた



ニュースキャスターによると、どうやらその建物はポートマフィアのフロント企業が入っており、構成員の事務所として使われていたようだ



国木田「メッセージとはこれのことか…」



谷崎「彼らを送って出た賢治君もやはり寮にはいませんでした」



太宰「逆らう探偵社も用済みのマフィアも全て消す…か」



国木田「谷崎


これ以上単独で動くな


敦と組んで賢治を探せ


太宰は俺と一緒に来い、社長会議だ」



国木田「どんな能力を持ってるか分からん


敵と接触しても戦わずに逃げろ」



中島「はい！…ん？」



国木田「どうした」



中島「あのニュースって」



テレビを見るとそこには昨日、新幹線内で銃撃戦があったと報道されていた



幸い被害者は誰もおらず、襲撃犯も線内で無力化されたと言う



谷崎「もう、どこも物騒ですね」



国木田「あぁ、だが


見るにギルドとの件とは特に関係性もないだろう」




そう言い、話を区切ろうとするが



ナオミ「これって…」



谷崎「どうしたのナオミ」



ナオミ「いえ、あのこの人Aさんではないですか？」



国木田「何？！」



テレビには新幹線で襲撃が起こる前の、乗客が乗り込む映像が流れている



Aの髪は綺麗な白髪だ


すぐに見つけられた




谷崎「本当だ、でもニュースでは被害者はいないと報道されたから心配はなさそうだね」



ナオミ「そういえば昨日


ギルドの人が言っていました


ネズミの駆除を依頼したと


その時は特に気にしてはいませんでしたが、まさかネズミってAさんのことでは？」




太宰「確かに、彼女はネズミを自在に操れる


それ以外にもできることは多いが、もし敵が彼女のことを知りその能力のことも知っていたとしたら…



今回の件において邪魔になると考えるだろうね」

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