文スト界のマキマさん3

88話 ページ8

神社にて


完全に手を擦り終わった瞬間


いのうえたかしといった死刑囚が糸の切れた人形のように倒れた


条野「ほぅ…」


囚人の心音が消えたのがわかったのだろう


条野は緊張した顔持ちになる


その様子にAは気にすることなく他の囚人にも同様に襲撃犯の名前を言わせ


その度に手を擦り合わせる




そして最後の一人が終わった後、後ろで待機していた二人に声をかける



『終わったよ


襲撃犯は全員片付けました


私は公安に戻るから二人も帰ってもいいよ



お疲れ様』



そう聞くと鉄腸は目隠しを外し


条野が口を開く


条野「もうよろしいので？


流石ですね」



『褒めたって何も出ないよ


それより急に呼び出しといてごめんね


今度お詫びに3人でご飯でも食べに行こうか？』



末広「！是非！行きたいです！｣



条野「そうですね


本当は二人で行きたかったのですが、まぁいいでしょう｣



『決まりだね


空いてる日があったら連絡してね


そっちに合わせるから』


そう言い、こちらに背を向け神社の階段へ向かうA


『それじゃあ私はここで


職員さんここの後処理お願いしますね』


「はい、お疲れ様でした｣

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