文スト界のマキマさん3

110話 ページ30

その後一方的に電話が切られたことにより話は終わった



なぜ…


その言葉が頭を駆け巡る



いや、あの男の子とだ


大体想像が付く



『あのクソ野郎が


いくら注ぎ込まれたんだ』



あの男が決めた以上、残念ながら私はあの男に逆らえない



ギルドを張らせていたネズミやカラスなどの小動物たちを引かせ、せめてものの思いで探偵社を中心に横浜を張らせる




そして気付く




…まずいな




『おや？今帰りですか？




乱歩さん』




あくまで冷静に、あたかも今気づきましたというような顔で言う



この人は超人的な頭脳を持っているが、異能を持たない一般人


メガネがON／OFFを切り替えるスイッチとしているがそんなもの彼の気持ちの問題だ



彼はそれを気づいていない…気づかないようにしているだけ



今メガネをかけていないこの瞬間も天才なんだ




乱歩「まぁね〜


今回も僕のこの超推理で楽々解決してきたさ！


全く、日本の警察は無能の集まりだな！」



『あはは…汗


私には耳が痛い話ですが、乱歩さんの異能力の前では仕方のない事ですね』




どうする…胸痛のせいで電話中はネズミやカラスと情報を繋げられなかった



もし彼に内容を聞かれていたとしたら


名探偵の彼の事だ


きっと全て推理される

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