文スト界のマキマさん3

101話 ページ21

夕方


道行く人は退勤、もしくは学校が終わり帰宅途中なのだろう


あるいは夜勤出社や夕食を食べに出かけているのかもしれない




そんな時間



『さて、運良く犯人のお眼鏡に叶えばいいのだけど


ひとまずここは人が多いし、移動しますか』



そう言い歩くA



その姿はいつものスーツではなくこの季節に合わせた淡い色のワンピースにカーディガンといった私服であった






犯人は1人になった瞬間を狙っている


今この瞬間にも1人になった瞬間女性は大勢いるだろう


そんな女性達だが被害者は皆退勤、帰宅途中の学生など


そんな人物ばかりだが、被害者同士の繋がりは無い


強いて言えば皆同じ地域の学校、会社ということくらいだ


これらのことから察するに犯人はただランダムで適当な人に当たっているのではなく、どこかのタイミングで被害者たちを見定め、様子見をし1人になったところを犯行に及んだと見られる



被害者たちの職場と、学校を聞いてあるひとつの可能性がでてきた





今私が歩いているのはどの被害者たちも共通して利用する最寄り駅だ


もしかするとここで犯人は選定をしているのかもしれない



ならばここでやることはひとつ



犯人のお眼鏡にかなう様、非力で襲いやすい女性を演じること

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