2BROには末者がいたようで？

初めて見た ページ28

兄「おい、まだアイツ起きて来ねぇの？」

弟「まだ起きて来ないね」

いつもは早起きな末者が珍しくいつまでたっても起きて来ない

そこに

トン…トン…トン…

ゆっくりとした足取りで末者が姿を現した

それにいち早く気付いた弟者は挨拶をしようと声をかえる

弟「おはよー！今日はおそッむぐ？！」

『………』

無言で無造作に口元を掴まれた

挨拶をしようとしただけなのに

掴んでない腕をゆっくりと上げ人差し指を出し、シーと静かにしろと催促される

手を離されこれまたゆっくりとした動作で横を通っていった

弟「…え〜何あれ〜」

兄「…あんなん初めて見るな」

今まで見たこともない態度に困惑する

奥で話しかけたおついちさんにまで掴みかかっていた
あっこっち来た

お「なにアレ？！なにあの態度？！今まで見たこともない目つきだったよ？！こう、ね？！」

弟「ちょっ静かに！！」

兄「お前もうるせぇよ、おっつんも静かにしろドM心刺激されてんじゃねぇ」

騒ぐ2人を注意し自分の妹を見る

無表情で頬杖をついてピクリとも動かない、こんな妹を見るのは初めてでどうすればいいか分からない

弟「どうしよう兄者？」

兄「今考えてんだろ」

お「兄妹でしょ？分からないの？」

他人事みたいに言いやがって
とりあえず声をかてけみるしかないと双子の弟者に行かせる

弟「えっと、今日どうしたの？具合悪い？」

『………………ん』

弟者が走って戻ってくる、もっと頑張れよ

弟「無理だよアレ！あんな目つき見たことない！！」

兄者そっくり！と小さく叫ぶ
流石の双子といえど一言じゃ分からなかったらしい
てか俺そっくりってどういうこと？

お「しょうがない、僕が行こう」

この上なくおついちさんが頼もしくみえた

お「末者ちゃん、なんかいつもと違うね？おついちさん末者ちゃんの可愛い笑顔がみたいな」

『…………………』

無言







お「くッ！！」

無言に耐えきれなくなったおついちさんが走ってくる、あんたもか

てかアイツ眉間にしわ寄ってるぞ
うるさくしてごめんな

兄「戻ってくんの早すぎんだろ」

お「あんなの僕には耐えられないッ」

また小さく叫ぶ、器用だな

弟「兄者が行ってよ！」

お「そーだよお兄ちゃんが行きなよ！」

兄「えぇ〜…」

双子の弟者が言っても一言どころか一文字だぞ？おついちさんにいたってはナシ

これはいままでにないくらいの難易度だ
俺に攻略できるものか

いや、やらねばならない！

いつも通りの笑顔のために！

さっすが兄貴！→←間っ子は大変

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