2BROには末者がいたようで？ (ページ26)

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僕を許さないで！ページ26

彼女が僕の下にいる

腕を掴んで組み敷いて僕しか見えないようにする

彼女は何だって出来るけどやっぱり女の子で簡単に捕まえられる

普段は三日月形の唇が形を崩し俺の名前を口にする

少し震えた声が可愛い

末者じゃない彼女の、彼女だけの特別な名前を口にする

その可愛い声が漏れるのがたまらない

あぁ喰べてしまいたい

噛み付けるまであとちょっと…

ー

「………んぁ…」

眩しい、朝か………あッ？！

慌てて飛び起きた

あぁ、ヤバイ
僕はなんて夢を見たんだ
男として最高で最低な夢を見た

「…………どーしよ」

ー

「あの～末者さん、お願いがあります」

『？なんでしょうおついちさん』

「僕のこと思いっきり殴って下さい！！」

『えっ？！』

彼の発言には流石に驚いた
ドMとはいえこんな堂々とお願いしてくるとは思わなかった

「おついちさん流石に拗らせすぎでは…」
「主張激しすぎるだろ」

流石に兄弟も口を出す

『ど、どーしたおっつん話なら聞くぞ？』

動揺してしまっている

「何も聞かずに殴って！！」

珍しくグイグイくる

『何かしたの？そんなのおっつんにはご褒美だからやらない方がいいでしょ？……』

「謎のドS発揮しなくていいから！！」

ありがとうございます！きっちりお礼を言ったおついち

末者にドS疑惑が浮上したがおついちさんの必死さがヤバく話題には上がらなかった

「どーしたのさおついちさん、何やらかしたの？」

「これは絶対に言わない！墓まで持ってく！！」

「そー言われると逆に気になるよね」

殴ってもらいたいおついち、なんとかして聞き出したい兄弟、とりあえず落ち着いて欲しい末っ子

この場をおさめる者はいない

騒ぎまくりとりあえずは殴ることに落ち着いたと言っていいものか分からないが落ち着いた

『ほ、本気で？』「お願いします」

顔はマズイとお腹を殴ることに決めいざやろうという時

『じゃあお腹に力入れてね』

「よし来い！！」

ドスッ！！とかなり重めの音がなり崩れ落ちる

『だ、大丈夫？！』
「かなり本気だったでしょ」
「いい音だったな」

「……ぁりがとぉござぃます」

消えそうなか細い声で感謝を言葉にする

若干恍惚とした顔をしていたが下を向いていたため誰にも気づかれなかった

このことは彼だけの秘密となった