2BROには末者がいたようで？

うちの眠りの神様 ページ25

晴れ晴れとした今日も気持ちの良い日いつもよりスッキリ目覚めた弟者は朝から驚いた

「おはよ〜兄じゃッ？！」

「………………………………はょ」

長い沈黙の後いつもより低い消えそうな声で挨拶をし、だるそうに座り込んだ

「こわ〜何あの顔、恐ろし…」

『1人くらい殺ってそうだね…』

「最近夜更かししてゲームしてるから寝不足？」

『寝付けないからゲームしてるんじゃない？』

何気に失礼なことを言いつつ心配そうに兄を見つめる双子

『兄さん、最近寝付き悪い？具合でも悪いの？』

「………別に…」

素っ気なく返事を返しつつ顔すら見て話さない兄者

「でも顔色悪くない？」

「………何でもねぇから」

明らかにだるそうだがあくまでも大丈夫だと態度で示してくる

『……お兄さん、ここに良い膝枕あるよ。今なら子守唄まで付いて3時間コース』

頭を撫でながらそう声をかける

顔が上がりようやく目が合う

『こっちおいで、動画の撮り溜めもあるし1日くらい休んでも大丈夫だよ』

やわらかく安心させる様に微笑んだ

ソファまで引っ張り弟者に毛布を持ってきてもらい寝かし付ける準備は整った

太ももに頭をのせ撫でながら少し小さめの声で子守唄を歌う

諦めた様に安心した様に目を伏せた兄者は数分も経たないうちに眠りに落ちた

「すげぇ〜もう寝た」

小声で弟者が声をかけてくる

『相当な時間よく眠れなかったのかねー』

「それだけじゃ無いと思うけどねー」

思い当たることがあると顔にだしながら笑う

「いやーほんと昔から人を寝かしつけるの上手だよね」

『弟者も秒で寝るもんね』

「なんか安心感があるんだよねー」

またやって？と甘える様な声をだし後ろから抱きつき頬を擦り付けてくる

『寝付けないならやってあげるよ』

長時間拘束されるの辛いーと文句を言いながらまたやってしまう
末っ子気質は双子である弟者にもしっかりとある


.


3時間コースと言いながら兄者が起きるまで放置し予定より2時間オーバーの5時間拘束され続けた

「……んっ」

ゆっくり目を開ける
久しぶりに気持ち良く寝れた気がする

目を覚まし最初に飛び込んできたのは愛しい妹の顔

「………あ？」

『あっ起きた。おはよう、よく眠れた？』

「……おかげさまで」

頭を撫でながらニコニコ話しかけてくる

「おめぇは寝かす天才かよ…」

『またのご利用をお待ちしてます』

普段はカッコイイ顔が寝ると幼く可愛くなることを知っている末者は喜んで膝枕をやるのだ

僕を許さないで！→←絶望しかない…

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