2BROには末者がいたようで？ (ページ16)

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彼女は不思議ページ16

彼女は不思議な子だ

たまに独り言を聞く時がある

独り言といっても誰かに話しかけてるみたいで、誰かいるのか聞いてみても

『おついちさんしかいないよ』

何食わぬ顔でこう答えるのだ

少しびびった

変わってるとかそういうのではなくて、彼女が稀に見せる独特の雰囲気があるの

僕は結構好きなんだけどね？

珍しく兄弟が家を出ていて彼女と僕だけがいる時間

…これって本当に珍しい事だからね？
いつもゲームばっかりやってるし、だいたい弟者くんといるからさ

そんな貴重な時間、彼女は兄弟のどっちにも似ていない表情をするときがある

可愛い子ちゃんから美人さんに、いや違うな
これを言葉にするのは難しい

とにかく！今まで見た事がないような魅力的な表情をする

「なんかさ、大人っぽくなった？」

『そう見えるの？おついちさんに言われたら嬉しいね』

瞳を三日月に歪めて薄く微笑みながら言葉を繋いでくる

いつもは末っ子らしい可愛い笑みをするのに何故か僕にはこの魅力たっぷりの笑みを向けてくる

おついちさん困っちゃうなぁ

僕にとっても可愛い妹のような存在で
そりゃあ僕は兄弟じゃないし言っちゃえば赤の他人であって知らないことの方が多いに決まってる

だけどこの表情はあの兄弟にも見せているところは見ていない

僕がいないところではその表情すらも見せているのかもしれないけど

もし、僕しか知らないとしたら…

__優越感が僕の中に募る__

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…ヤバイよね？重症だよね？
まぁ僕は悪くないね、可愛いのが悪いね

常々あの兄弟には甘いだのデレデレし過ぎだの思っていたが僕も仲間だったらしい

「…君のそういう素直なところ好きだよ」

『私も頑張り屋さんで素直なおついちさん好きだよ。いつもお疲れ様です』

あの兄弟に見せるいつも通りの可愛い笑顔で好きと労いの言葉をくれた

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「やっぱり大好き！」