黒 ノ 蝶

story2 ページ2

R side




「うわっ！すいません！
よく周りを見ていなかったもんで...」



『いやいや！
僕こそ見ていなかったから...ごめんね？』





ぶつかってしまった人は“怪我なかった？”と笑う。
その笑顔を見る限り優しい人だと分かった。



.




「ゆうり、馬鹿じゃないの？笑
すいません、ゆうりが。怪我とか大丈夫ですか？」



後ろから綺麗な女の子がやってきた。
さっきの聞こえた声はこの子だったのか。




ゆうり「Aうるさいよ。馬鹿みたいに騒がないで。」


あ「は？うるさいですって？
てか馬鹿に馬鹿って言われたくないわ！失礼ね！」




ぷっ

笑うところではないのだが、二人の会話が面白くて思わず笑ってしまった。

すると驚いたようにこっちをみる二人。



.



あ「そういえば貴方の名前は何ていうの？
制服見る限り私達と同じ学校よね？」




そう言われて制服をみると
確かに俺が入学する学校と同じ制服だった。




「あ、俺山田涼介っていいます！」


貴「涼介くん..か。私は夏川A。
こっちは幼なじみの知念侑李。よろしくね！」


「あ！はい！よろしくお願いします！」




.




君との出会いはそんな感じでした。

もし叶うのなら君と出会ったあの日に時を戻してほしいです。





誰も傷つくことはなかったあの日に＿＿＿＿＿

story3→←story1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す