孤独な少女と花言葉【ジョジョ5部】

26話 ページ29

暫くすると、メローネとギアッチョがやって来た。


俺がリビングに着いた時には他のメンバーは既に揃っていたので、コイツらで最後だ。


真剣な眼差しで見つめられる中、ゆっくりと口を開き、話し始めた。



｢コイツが、俺らの仕事を台無しにしたのは知っているな。｣



｢あぁ、俺らのターゲットをコイツが殺っちまったんだろ。｣



｢プロシュート、正確に言えばコイツが殺ったわけではない。やったのは下っ端の奴らだ。……それより、覚えているか？7年前の事件と、最近起きたあの事件。｣



｢あれだろ？何故か大量の死体が転がってたっていう事件。全員心臓麻痺だったとか。｣



｢でも最近の事件の方は全員殴られた後があったらしいぜぇ、イルーゾォ。それで、そのふたつの事件に繋がりでもあるのか？｣



｢ああ、2つの事件について調べてみたんだ。すると一つだけ共通点を見つけた。｣



｢共通点…ですかぃ？｣



｢…どちらの事件現場にも大量の花びらが舞っていた。｣



｢…それとコイツと何か関係があるのか…？｣



｢ああ、メローネ。コイツのスタンド能力は花を使用するらしい。詳しくは知らんが情報によるとそうだ。｣



｢…てことはなんだぁ？あの人数をコイツが殺っちまったってことかぁ！？こんなちっこいやつが！！｣



｢そうなるな。｣



｢………待て、リゾット、何故こいつの情報がある？｣



｢2年前の事件の時から目をつけていたんだ。不可解だったからな、あの事件は。｣



｢…家の中に大量の死体、全員心臓麻痺で死亡。まぁ、両親だけ拳銃で打たれた跡があったと聞いているが。そして調べると、娘だけは生き残っていたらしい。小さな血の足跡が現場にあったことから、犯人はその小さな女の子とされていたそうだな。｣



｢ああ、イルーゾォ。そして、コイツはその時の少女で、コイツの両親は俺らのターゲットだった、という事だ。｣

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