20話 ページ22
「クッ……」
「……ッなに!アバッキオ!!」
リプレイしていた彼女の姿が、みるみるうちに紫色の【ムーディー・ブルース】の姿に変化していく。
アバッキオの方へ顔を向けると、苦しそうに膝から崩れ落ちるアバッキオが。
朝から顔色が悪いと思っていた。
気を使い、俺の護衛役をジョルノに任せようとしたが、アバッキオは「新入りにブチャラティの護衛なんかさせるか」と言って、半ば強引についてきた。
そして、長時間スタンドを発動させていたがために、苦しくなったのだろう。
「無理するなと言ったはずだぞ…。」
「………すまねぇ…。」
悔しそうに歯を食いしばって、小さく謝ったアバッキオの手を自分の肩に回して、立ち上がらせる。
「取り敢えず今日は帰るぞ。この件については俺が勝手に言い出したことだ。もうこれ以上お前達に危害を加えるわけにはいかない。」
彼女に会いたいと言ったのは俺だ。
1人にさせてはまずいと、チームに勧誘しようとしているのも俺だ。
そして、これ以上仲間の苦しむ姿は見たくない。
それは、アバッキオもだが、あの少女、フィオレもだ。
もうだれも、傷付けはしない。
だから待っていろ、フィオレ。
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「フーゴ、すまないが濡れたタオルを用意してくれないか?」
「え、わかりました…って、アバッキオ!大丈夫なんですか!?」
アジトへ戻ると、近くにいたフーゴに声をかけた。
フーゴは、俺と、ぐったりしているアバッキオを見るや否や、慌てた素振りを見せる。
「熱だ。取り敢えずアバッキオは部屋に連れていく。」
そうフーゴに伝えると、荒い息をするアバッキオに、「あと少しだ」と声をかけながら、ゆっくりと部屋へ連れていく。
遠くで、フーゴの慌てた声が聞こえる。
状況を皆に伝えたのか、ミスタやナランチャの声も聞こえだした。
ガシャンとものが落ちる音、揉め合う声も同時に聞こえた。
「クソッ…アイツら慌てすぎだ…。」
「フッ愛されている証拠だ。」
そうか、フィオレはこういう愛も知らないのか。
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やまねこ(プロフ) - まるさん» 外したのは確認したはずなのですが、また付いていました。申し訳ございません。、ご指摘ありがとうございます。何かしらのバグかもしれないので、1度運営に問い合わせてみます。 (2018年11月28日 22時) (レス) id: 0506de94f9 (このIDを非表示/違反報告)
まる - オリジナルフラグ、外れていません。編集画面の注意事項をちゃんと読まれたのでしょうか?コメント欄の上の設定キーワードの右端に「オリジナル作品」と出てます。外れていません (2018年11月28日 21時) (レス) id: 37f06ab587 (このIDを非表示/違反報告)
やまねこ(プロフ) - コメントで削除宣言をしてしまいましたが、お気に入りに登録してくださっている方、評価をしてくださっている方がいらっしゃるため、これからは利用規約等きちんと確認し、皆様のご迷惑のないよう、気をつけますので、これからもどうかよろしくお願いします。 (2018年11月22日 20時) (レス) id: 0506de94f9 (このIDを非表示/違反報告)
やまねこ(プロフ) - まるさん» ご注意、誠に感謝致します。占いツクール初心者故、そのような所の意識が出来ておりませんでした。皆様の不快になるような事をしてしまい申し訳ございません。作品は消させていただきます。ありがとうございました。 (2018年11月22日 16時) (レス) id: 0506de94f9 (このIDを非表示/違反報告)
まる - そうした違反作品が増え、占ツクが無法地帯だと言われる要因の一つにもなります。ルールをきちんと理解し、守り、皆が楽しく活動できる占ツクになるようご協力下さい (2018年11月22日 3時) (レス) id: 37f06ab587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまねこ | 作成日時:2018年11月21日 23時