オマエの姉ちゃん、オレの嫁３【東京リベンジャーズ】

♯１０２ ページ4

『タケミチ、ここに直りなさい』


ﾀｹﾐﾁ「は、はい……」


『弟がいくら可愛いと言えども、姉には心を鬼にして怒らなければならない時もあるのです。





……私は！ここ数日ずっと！！無視されて悲しかったです！！』


ﾀｹﾐﾁ「はいすみませんッッ……え？」



私の部屋にて。椅子に座る私とその目の前に正座するタケミチ。私は怒っています。今まで無視してばかりで口も聞いてくれなかったこと…それも思春期タケミチではなく、未来のタケミチが意図的に避けていることに悲しみを覚えています。



『決戦は明日。場所も知ってる。私は何時でも乗り込めます。
……お姉ちゃんに何か話すことあるよね？』




にっこり笑って圧をかけると、タケミチは渋々、本当に渋々といった感じで口を開き、未来で得た情報を話し始めた。



話をまとめると、この抗争で場地くんはかずくんに殺され、かずくんは怒り狂ったマイキーくんに殺される。しかし稀咲くんが身代わりを用意したためマイキーくんは捕まらず、東卍は堕ちてしまう。




『次のミッションは場地くんを守ること。そういうことね？』


ﾀｹﾐﾁ「うん……最近は千冬に協力してもらってて、今日は場地くんに会って来たんだ。注意するように伝えてきたんだけど…」


『へぇ、千冬くんと』


ﾀｹﾐﾁ「えっ、姉ちゃん仲良いの？」


『芭流覇羅(バルハラ)のアジトで助けた、壱番隊の副隊長でしょ？マイキーくんから紹介あったから、隊長副隊長全員と面識あるよ』



姉ちゃん一体何者…！？とタケミチが震えているが、まぁそれは置いておいて。



この抗争で、場地くんが殺されてしまう。それも全部稀咲くんが裏で手を引いているとしたら……彼はとんでもなく頭の回転が早くて利口だ。なんでヤンキーなんてやってるんだろう。

稀咲くんの動向にも注意しなきゃいけないけど、それよりもかずくんかな。どうやって操ろうとしているのか分からない以上、加害者となる前にかずくんを止めるのが第一条件。



『とりあえず、私も明日行くから。目立たないよに端っこでギャラリーやっとく』


ﾀｹﾐﾁ「姉ちゃんも来んの？！オレがマイキーくんに殺されちゃうんだけど…！？」


『大丈夫だよ、見てるだけ。本当に危なくなったら離れるし、タケミチを一人にする訳にはいかないからね』



タケミチはしばらく考えてから、すっごく複雑そうな顔で頷いた。その顔めっちゃ不細工だからやめて…私の可愛いタケミチ…。

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