オマエの姉ちゃん、オレの嫁３【東京リベンジャーズ】

♯１１８ ページ20

マイキーくんはすぐにお見舞い行くから！！とメールの返信をくれた。怪我は大したことないらしい。そんな訳あるかい。ぶん殴られてたじゃん鉄パイプで。私より重傷でしょ。




『ん？マイキーくんからまたメール…』



〔ゴメン…エマが今日は寝てろって鬼みたいな顔してるから明日朝イチで行く〕



『怒られてるし』




そりゃあれだけ怪我してればエマちゃんも怒るよねぇ。……あれ？もしかして私も怒られる？？

マイキーくんの他にもドラケンくんや三ツ谷くんにもメールを返信して、今から行くと言ってくれた人達を大人しく待つ。ドラケンくんの話によると、場地くんも私と同じ病院に入院中らしい。病室違うのかな。後でお見舞い行こーっと。



その間に看護師さんやらお医者様やらが来て色々話したけど、私は丸１日寝ていたらしい。疲れてたのかな。精神的疲労？




千冬「…Aさん」


『千冬くん！やっほ〜、元気？』


千冬「はい。抗争ではあんま怪我しなかったんで」



ぽけーっとして天井を見てたら、千冬くんがカーテンから顔を覗かせた。お見舞いっス、とゼリーとか甘いものが入った袋を差し出された。なんて出来た子なんだろう。

座って座って、と椅子を出すけど座る様子がない。もう１度名前を呼べば、体を90度に曲げて深々と頭を下げられた。………え？




千冬「場地さんのこと、ありがとうございました！オレ１人じゃ、きっとどうすることも出来なかった…！本当にありがとうございます…！！」


『ちょ、待って待って！頭上げてよ！』




無理やり頭を上げさせて、とりあえず座ってもらう。
今回場地くんを救うことが出来たのは、タケミチが未来から情報を持ってきてくれて、そして千冬くんが自分の身を顧みずに場地くんを助けようとしたからだ。運良く私が庇えただけで、私は２人の手伝いをしたに過ぎない。




『こちらこそ、千冬くんには感謝だよ。冷静だししっかりしてるし、いてくれて安心した。ありがとね』


千冬「そ、そんな…オレは…」




きょろきょろと視線を泳がせてる。会話が途切れた。また気遣わせちゃうなと思ったので、千冬くんの買ってきてくれたスイーツを一緒に食べることにした。いやもうほんと、大量に買ってきてくれたんだもん。私１人じゃ食べきれないくらい。

シュークリームにかぶりつく千冬くんはハムスターみたいで可愛かったです。

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