♯112 ページ14
場地くんは確かに強い。鍛えてるから筋肉もついてるし、身体の動かし方だって上級者のそれだ。
けど、まだ中学生。大人に比べたら小さくて、大きな衝撃に耐えられるほど強くない。ほんの少しの加減の誤差で死んでしまうような命。
限界は、来る。
千冬「一虎ぁぁあ!!!」
名を呼ばれた当の本人は俯いて何かを呟いている。
稀咲「やっぱヤベー奴だな一虎は!
……そうか、場地を
何を、白々しいことを。寝首をかくつもりなんてなかったはずだ。だって、私がアジトに行ったとき、一虎くんは踏み絵や尋問を経て完全に場地くんを信頼していたから。場地くんは自分から
本当に信頼していたはずだ。
マイキー「……ずっと殺したかった」
稀咲くんの白々しい台詞は、マイキーくんを焚きつけるためなんだって、ようやく気づいた。
ゆっくりと降りてくるマイキーくんの表情には感情がなくて、それがなぜだか怖くて、私はその場から動けなかった。
マイキー「喧嘩はもう終わりだ」
半間「オイオイオイ、喧嘩は終わり!?それはテメェの決めることじゃねぇだろーが!!」
ドゴッ
マイキー「ホラ、終わった」
『え……?…は、半間くん!?』
何も、見えなかった。瞬きをしたほんの一瞬で、半間くんは地面にねじ伏せられていた。半間くんは動かない。マイキーくんの蹴りで?あの威力にあのスピード…一歩間違えれば死人が出るレベルだ。危険すぎる。
捻挫で痛む足を引きずり、逃げる
『半間くん聞こえる!?……完全に意識が飛んでる…』
蹴りが綺麗に入ったなこれ。マイキーくんのストッパーが外れてる。これは本気でまずいぞ、とタケミチに目線を送る。そんなの分かってるよ!と言わんばかりの涙目で目線を送り返されるので私も困る。私だってわかんないよどうしたらいいのか!!
マイキー「オレが壊してやるよ、一虎」
マイキーくんと一虎くんの対決は、マイキーくんからの一方的な暴力に切り替わりつつあった。
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ミルクレープ(プロフ) - Niarさん» わ!ありがとうございます〜!更新頑張ります✨姉ちゃんファイトですね!! (4月5日 14時) (レス) @page21 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
Niar(プロフ) - おもしろーい!ご無理のない程度に更新頑張ってください☺️応援しています!!姉ちゃんもファイトだ💪 (4月5日 14時) (レス) id: ca0bb8898a (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - ヨゾラさん» えーー!とんでもね〜ハピネスコメントが届いていて幸せです❕💞ありがとうございます!!更新頑張りますのでこれからも読んでいただけたら嬉しいです🙌🏻 (4月3日 13時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ(プロフ) - 初コメ失礼します!これまで見た東リベの小説の中で一番面白いです!!更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (4月3日 13時) (レス) @page14 id: 0c095cdac6 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - ミルクレープさん» 分かりました、リクエスト楽しみに待ってます (3月28日 16時) (レス) id: 62e44145e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2023年3月9日 23時