三百五十八番星 ページ38
No side
グロキシニア「うるさいっス。祭りの進行の邪魔はやめてほしいっスね」
そう言ってグロキシニアは、眼鏡を壊され取り乱している男ーーーエスカノールの腹を貫いた。
グロキシニアは、三千年前の聖戦で魔神族に敗れたはずの、
ドロールが巨人族の王であったこと。
様々なことが明らかになり、皆驚きを隠せないでいた。
グロキシニア「せっかくアタシらが、皆の願いを叶えてあげたくてこの祭りを開いたんスから。
例えば……こんな風に」
手をかざすと蔓は花の形になり、落ちる雫はエスカノールの傷を癒した。
これにより、参加者の士気は上がるばかり。
だが《七つの大罪》、そして彼らと行動を共にしていた者達には気がかりなことがもう一つあった。
________Aの姿がない。
魔力は感じるのに、姿が見当たらない。
相手は〈十戒〉、流石のメリオダスも焦っているようだ。
グロキシニア「皆のやる気が出たところで、早速組分け……といきたいところっスけど、一つ嬉しいお知らせがあるっス」
ギル「嬉しい知らせ…?」
ハウザー「やな予感がするな…」
グロキシニアの満面の笑みに、顔をしかめる一同。ゴゴゴ、という大きな音と共に、大岩のど真ん中に石塊が出現する。
グロキシニア「優勝者には、副賞としてこの子を
エリザベス「そんなっ……Aーー!!」
体の半分以上を石に埋められた、意識の無いA。
一番に此処に辿り着いたのは納得だが、あれ程強い彼女がそう簡単にやられるだろうか。皆武器を手に臨戦態勢を取る。
グロキシニア「そんなに怒らないでほしいっス。
彼女は寝てるだけ、怪我も彼女自身の魔力で殆ど治ってるっスよ。
少しでも変な動きを見せたら……分かってるっスね?」
彼女にトドメを刺す、という脅しだということは言わずもがな理解できる。唇を噛み締めて、武器を下ろした。
きっと彼女も、自分達を人質に取られることを恐れて抵抗しなかったのだと。そう思うと、より一層悔しさが込み上げてくる。
彼女を救う為に、大きな脅威を討つ為に、自分達が優勝する。
そんな想いを皆から汲み取ったグロキシニアは、小さく笑って横目にAを見た。
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ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ほんとにいつもありがとうございます!!超励みになります😭✨更新不定期なのに待っていてくださって、ほんと感謝です!!!これからもよろしくお願いします〜💖💖 (2023年3月11日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ハートの通知は区切りのいいとき(10個押されました、など)に来るようになってます!誰が押したかはわからないです!いえいえ全然!!こはねさんはいつもコメントくださるので嬉しいです!!コメント1つでハート100個分くらいの嬉しさがあります💞 (2023年3月11日 23時) (レス) @page48 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 来るんだったら、私こんなにコメントしてくる癖にハート押さずに終わるなんて酷すぎないか、、!?と思ったところです、、、、。 (2023年3月11日 23時) (レス) id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 私続きが気になりすぎて、ハート押さずにすぐ次にいくんですけど、ハート押したらこはねさんがハート押しました的な通知って来るんですかね、、?? (2023年3月11日 23時) (レス) @page47 id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» この終わり方自分的に大満足だったのでそう言っていただけて嬉しいですෆ この先ちょっとストーリーが精神的ダメージ大きいので…何回か書き直すかもです……。どんどん更新していきますね!コメントありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2023年3月9日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2022年8月16日 13時