三百五十六番星 ページ36
『……お前らか』
「おぉー、流石っス!」
「想定より早かったですね」
大岩の上にいたのは、蔓に巻かれた男と青肌の巨人族だった。
想定より…?私とアーサーを空へ飛ばしたのは、私を此処へ誘き出す為だったのか。
「まぁまぁ、そんな怖い顔しないで。ちょっと話がしたかっただけっスよ。先ずは自己紹介といきましょう。
アタシは〈十戒〉〔安息〕のグロキシニア」
「同じく〈十戒〉〔忍耐〕のドロール」
グロキシニアは何族だ?魔神族では無いみたいだが…。
ドロールは見た通り巨人族だろう。だが腕は四本あり、ディアンヌの何倍もある。
何故私を誘き出した?
そこまでして、したい話とは何だ?
聞きたいことは沢山。だったら、今は此奴らの言うことに従うか。
『《七つの大罪》が一人、Aだ』
グロキシニアは何度か私の名前を復唱したあと、大きく頷いていい名前だと言った。
ドロールは全くの無反応だが、ずっと此方を見ている。この迷路はドロールが作ったのだろう。下手に動けば皆を人質に取られる。
グロキシニア「大罪人集団の一人ってことは、キミも何か罪を犯したんスか?」
罪、罪か。
私の罪とは何だろう。改めて少し考える。
二度も生を受けたこと?
死ぬ事が出来ないこと?
多くの命をこの手にかけたこと?
色んなことが頭を巡る。
……うん、これがいい。
『〈
グロキシニア「…生と死の象徴っスか」
プシュケとは生と死の象徴である蝶のこと。ゴウセルから借りた本に載っていた。ギリシャ語、という言語らしい。
グロキシニアは、面白いっス!とご機嫌な様だ。
グロキシニア「もう一度、その顔を近くで見せてほしいっス」
『っぐ、』
ドロール「抵抗はしない方がいいかと。貴方も分かっているはずです」
『…!!』
背後から、ドロールの姿をした
大岩の上まで連れていかれ、間近で奴らの顔を拝んだ。
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ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ほんとにいつもありがとうございます!!超励みになります😭✨更新不定期なのに待っていてくださって、ほんと感謝です!!!これからもよろしくお願いします〜💖💖 (2023年3月11日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ハートの通知は区切りのいいとき(10個押されました、など)に来るようになってます!誰が押したかはわからないです!いえいえ全然!!こはねさんはいつもコメントくださるので嬉しいです!!コメント1つでハート100個分くらいの嬉しさがあります💞 (2023年3月11日 23時) (レス) @page48 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 来るんだったら、私こんなにコメントしてくる癖にハート押さずに終わるなんて酷すぎないか、、!?と思ったところです、、、、。 (2023年3月11日 23時) (レス) id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 私続きが気になりすぎて、ハート押さずにすぐ次にいくんですけど、ハート押したらこはねさんがハート押しました的な通知って来るんですかね、、?? (2023年3月11日 23時) (レス) @page47 id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» この終わり方自分的に大満足だったのでそう言っていただけて嬉しいですෆ この先ちょっとストーリーが精神的ダメージ大きいので…何回か書き直すかもです……。どんどん更新していきますね!コメントありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2023年3月9日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2022年8月16日 13時