三百四十三番星 ページ23
メリオダス「ディアンヌを探しに行くのか?」
キング「それもあるよ。
…でももう一つ、行かなくちゃいけない理由ができたんだ」
ドルイドの里を出て少し経った頃、キング殿が急に別行動をとると言い出した。ディアンヌが心配なのもあるだろうが、理由はそれだけじゃないらしい。
メリオダス「そんじゃオレ達も…」
キング「キミの手を借りるつもりは無いよ。
言っただろ?オイラはキミを信用していない」
メリオダス「さてさてさーて、そりゃ困ったな」
ドルイドの里にて試練を受けたか後から、キング殿の様子が変だ。メリオダスへの嫌悪というか、敵意を感じる。修練窟で何があった…?
ギル「キング!それはあんまりです!!
メリオダスの何が信用出来ないと言うんです!?」
キング殿は言う。全てが信じられないのだと。
キング殿が誰より仲間思いなのを、私は知っている。守らんとするからこそ、警戒心が強く疑り深いのだ。
キング「キミ達こそよく信じられるよね。正体がしれない、素性を明かそうともしない奴のことをさ」
その通りだ。これまでも、怪しい所は幾つもあった。それが、積もり積もって膨れ上がってしまったのだ。
これ以上はぐらかすのも無理がある。
エリザベスも何とか引き留めようとするが、キングは急ぐと言って外へ出てしまった。
鳴呼……また、何も言わずに。
今回は誰とも一緒じゃない。〈十戒〉が勢力を広げつつあるこの状況下で一人なのだ。
前回同様帰ってこられるという保証はない。
そう考えると堪らなくなって、私は外へ出た。
『っ……キング殿』
キング「A……ごめん、オイラ…」
『私は止めない』
背を向けていたキング殿が、勢いよく振り向いた。
『何処に行こうが、何をしようが、止めない。
約束したこと、ちゃんと覚えてるから』
何処にいても、キミの元へ駆けつけるよ
キング殿は約束を守ってくれる。
大丈夫。そう言われたなら、信じるしかないのだから。
キング「A……キミを置いて行ってしまうことを許してほしい。ちゃんと帰るよ。絶対、キミの元へ帰るから、ちょっとだけ待ってて」
『待ってる。ずっと待ってるから。
…行ってらっしゃい』
キング「うん、行ってきます」
202人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ほんとにいつもありがとうございます!!超励みになります😭✨更新不定期なのに待っていてくださって、ほんと感謝です!!!これからもよろしくお願いします〜💖💖 (2023年3月11日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ハートの通知は区切りのいいとき(10個押されました、など)に来るようになってます!誰が押したかはわからないです!いえいえ全然!!こはねさんはいつもコメントくださるので嬉しいです!!コメント1つでハート100個分くらいの嬉しさがあります💞 (2023年3月11日 23時) (レス) @page48 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 来るんだったら、私こんなにコメントしてくる癖にハート押さずに終わるなんて酷すぎないか、、!?と思ったところです、、、、。 (2023年3月11日 23時) (レス) id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 私続きが気になりすぎて、ハート押さずにすぐ次にいくんですけど、ハート押したらこはねさんがハート押しました的な通知って来るんですかね、、?? (2023年3月11日 23時) (レス) @page47 id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» この終わり方自分的に大満足だったのでそう言っていただけて嬉しいですෆ この先ちょっとストーリーが精神的ダメージ大きいので…何回か書き直すかもです……。どんどん更新していきますね!コメントありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2023年3月9日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミルクレープ | 作成日時:2022年8月16日 13時