108話 ページ15
｢すげぇ、校舎の裏がゲレンデなのかぁ!｣
連れてこられたのは真っ白なゲレンデ
そこにスタンバイするのはスノーボードに乗った吹雪
｢まぁ見ててよ、雪が僕達を風にしてくれるんだ!｣
そう言って颯爽と滑り出した彼に感嘆の声が上がった
｢吹雪君は小さい頃からスキーやスノーボードが得意で、よく遊んでたんだって｣
｢皆、よろしく!!｣
｢｢｢はーい!!!｣｣｣
そう返事して勢いよく大きな雪玉を躊躇なく転がした
当然彼に迫ってくるが、鮮やかに飛んで回避をして見せたり雪の動きを完璧に見切り雪にぶつかるよりも速く前を進みこれを避けた
＊
｢どう!?｣
｢うん。似合ってるわよ｣
頭を守るヘルメットをはめて秋の方にバッと振り向くと返事と共に笑顔が返ってきた
くっ…眩しい!
｢結局遊びの延長じゃねえか。俺達雷門中の特訓は遊びとは違う!｣
｢やっぱりそういうの疲れるなぁ。同じ力を付けるなら楽しくやりたいな｣
凄いわかる。私も楽しくやりたい
吹雪に共感した一之瀬をギロりと睨む染岡
だが、やると言い出した張本人を見やると準備万端で目を輝かせていた
｢ああ?!止めてくれー!!｣
皆が一斉に滑り出して真っ白雪に跡を残していく
｢私も風になるぞー!｣
体重をかけてボードを傾けると勢いよく滑り出した。前から迫る雪玉を何とか右に進行方向をずらして避けていく
確かにフィールドで走り抜けるよりも速く、頬を撫でる風は凍えているが気持ちいい
だんだんコツが掴めてきたような気がして調子がでてきた。しかし、背後からやってきたその気配に私は気が付けなかったらしい
｢あっ｣
＊
｢背後からの雪玉は難しいなぁ｣
｢私はだんだんコツがわかってきたよ｣
｢うん、塔子さん筋がいいよ!｣
ゲレンデを後にしてご飯目指して歩を進める
｢頑張れ壁山、晩飯はすぐそこだ!｣
｢｢｢いらっしゃ〜い!!!｣｣｣
円堂が勢いよく扉を開けたその先にはエプロンを身につけた女子マネ3人の姿。めっちゃ美人
適当に席に着くと目の前に置かれてあるのは少量の白ご飯とおかずのみ。そしてコーンポタージュ
お腹が減ってるとしても私と塔子はまだ女子ということで十分空腹を満たせれる量ではあるが先程から死にそうな顔をして歩いていた壁山からしたらとんだしっぺ返しを食らったことであろうか
おかわりをいっぱいすると意気込む壁山だが見せられたのは空っぽの炊飯器。まさに絶望
だがこれは監督命令
暫くはこれに耐えるしかない
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調味料(プロフ) - 涙さん» ご指摘ありがとうございます。気をつけますね (2019年12月27日 8時) (
レス) id: 6e1f936d79 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 97話KPではなくGKです (2019年12月27日 2時) (レス) id: 5e09944bd4 (このIDを非表示/違反報告)
調味料(プロフ) - Setsuki.さん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2019年7月31日 17時) (レス) id: 73a5628078 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - やばい…豪炎寺イケメンすぎるだろ！反則！！この小説、豪炎寺推しの私にとってご褒美でしかありません！これからも、無理はしない程度に更新頑張ってください！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 調味料さん» 全然、調味料さんのペースで大丈夫ですよー！これからも頑張って下さい！ (2019年7月21日 18時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：調味料 | 作成日時：2019年6月3日 2時
