105話 ページ12
｢絶対勝ちなさい!これは理事長の言葉と受け取っても構いません!｣
｢疾風スノーボール!｣
｢｢ツインスノーボール!｣｣
凄まじいスピードの雪玉が飛び交うのをガラス越し見ながら寒さに耐える
残念ながら雪合戦をする気には起きなくてバスの中で横になっていた
あぁ…本当に居なくなっちゃったのかぁ…
いつも隣にいた彼奴がいないのが無性に寂しい
だけどあの日、あの時交わした約束がある限り帰ってくるのを待つしかない
ただずっと窓の外から皆をぼんやりと眺めているだけの時間が過ぎていく
｢A、試合よ｣
｢あ、秋。今行くね〜｣
＊
相手の実力、吹雪の実力を見るためだけにやるこの試合に作戦などは必要ないらしい
今日の私はMF
白恋の2人を強引に蹴散らして進む染岡の前に現れる吹雪
｢アイスグランド｣
かかと落としから突き上げる氷の柱に閉じ込められた染岡から難なくボールを奪い取って味方の状況を確認する
ゆったりとパスを出すも繋がった瞬間に奪い去った風丸が再び染岡に回す
ゴールを見据える染岡の前、KPの前に再び現れるのは吹雪
｢ドラゴンクラッシュ!｣
襲いかかる青い龍に怯むことなくその右脚で龍を殺してしまった
｢凄い…!｣
｢そうか!吹雪はFWじゃなくて、凄いディフェンダーだったんだ!｣
感心してる間にも染岡はスライディングを仕掛けた
いくよ
刹那、雪が吹き荒れ染岡を簡単に弾く
｢この程度かよォ、甘っちょろいやつだ｣
オレンジに光る双眸
おっとりとした雰囲気など見る影もない荒々しい態度
圧倒的スピード、一ノ瀬のショルダーチャージを諸共しない
鬼道と風丸のスライディングタックルをもパワーでねじ伏せる
キラースライドを飛んで回避
｢吹き荒れろ…エターナルブリザード!!｣
｢ゴットハンド!｣
凍てつく寒さに神の手は凍りつき、呆気なくガラスのように砕け散った
｢いいかよく聞け…俺がエースストライカー、吹雪士郎だ｣
｢吹雪!お前のシュート、どうしても止めたくなった!｣
｢出来るもんならやってみなァ｣
あぁ…私何もしてないなぁ
｢そこまで、試合終了よ!｣
そんな呑気に思っていたら監督から終了を告げられてしまった
｢ここで終わらせてたまるか!｣
監督の命を無視して一目散に走り出す染岡
吹雪との一騎打ちはあっさりと負けてしまい、地に腰が着いてしまう
｢その程度か、話にならねぇ。もっと俺を楽しませろ!!｣
再びシュート体制に移る
そんな舐められても困るなぁ
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調味料(プロフ) - 涙さん» ご指摘ありがとうございます。気をつけますね (2019年12月27日 8時) (
レス) id: 6e1f936d79 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 97話KPではなくGKです (2019年12月27日 2時) (レス) id: 5e09944bd4 (このIDを非表示/違反報告)
調味料(プロフ) - Setsuki.さん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2019年7月31日 17時) (レス) id: 73a5628078 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - やばい…豪炎寺イケメンすぎるだろ！反則！！この小説、豪炎寺推しの私にとってご褒美でしかありません！これからも、無理はしない程度に更新頑張ってください！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 調味料さん» 全然、調味料さんのペースで大丈夫ですよー！これからも頑張って下さい！ (2019年7月21日 18時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：調味料 | 作成日時：2019年6月3日 2時
