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第十四話 嫌なキオク ページ16

鏡花side


鏡「ハァ、ハァ」


目の前には真っ黒なアスファルトが見える。


鏡(嗚呼、皆、置いて来てしまった。)


無我夢中で走ってきたせいで、今、自分が何処にいるのかがわからな

い。


鏡(でも、戻りたくない…)








『鏡花』







鏡「…っ!」


鏡(違う、違う!私はもう、あの頃私じゃない!)


鏡「違う、違うんだから。だから…」


私は自分にそう言い聞かせる。


鏡(折角、皆と同じ世界に行けたのに。)


以前、彼に救われた。

だからこそ、ここに居たいという気持ちがある。

私にも、きっと、人を救えると。助けられると。


鏡(でも…)


それでも、頭に浮かぶのはあの時の記憶ばかり。


鏡(苦しい。1人になりたい。)











ミ『私は、ここにいるから、困ったらここにおいで。私はずっと、ここにいるから。』









ふと思い出した彼女の声。

私は無意識のうちに携帯を取り出してセカイへ繋がるアプリを起動し

た。

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アオココ??(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2月4日 23時) (レス) @page14 id: f0bb7d451a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mira | 作成日時:2023年11月26日 17時

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