350話 ページ18
_______浩司おじ様の提案に私達は頷きながら部屋を出ました
私がアイオラと話している間、シリウスは浩司おじ様とメアリーおば様に話しかけています
「えっ!?コウジさんがエレーナさん、メアリーさんがアツシさんの事が好きだったんすか?」
「そう!今だと考えられないだろう?(笑」
_______シリウスが驚いた様にそう言った途端、浩司おじ様は笑いながらそう言っており、メアリーおば様はクスクスと笑っています
その言葉を聞いたアイオラは「これには驚きましたわ...」と呟いていたほどですしね
あっ、そう言えば...ジェームズ達は何をしているのでしょうか?
『そう言えば、ジェームズ達は何をしているんでしょうね?』
「さあ?きっとアツシさん一緒に悪戯をしているか...もしくはAの事でアツシさんに悪戯しようと奮闘しているかのどちらかですわね」
_______私が静かにそう言った途端、アイオラがジェームズとお父様のやり取りを見ていた様子でこう言ってきました
だとすれば...ピーターはきっとジェームズの悪戯に巻き込まれている可能性は高いですね(苦笑
部屋へ到着するとピーターはソファーに座りながらジャルファ達屋敷しもべと仲良く話していました
しかし、問題はそこではなく...
「これは......どう言う状況なんだい?(苦笑」
「あの二人、何があったの...?(苦笑」
_______そう、問題はジェームズはお父様に悪戯を仕掛けており、お父様も対抗する様にジェームズに向けて悪戯を仕掛けている事です
浩司おじ様とメアリーおば様が苦笑いを浮かべながら口々にそう言っていて、私とアイオラとシリウスは唖然としてしまいました
「あっ、メアリー姉さんに浩司さん...」
「あの二人、いったい何があったんだい?」
「実は...」
_______お母様が浩司おじ様とメアリーおば様に気づいたらしく、こちらに駆け寄ってきます
浩司おじ様がいったい何があったのかと問いかけるとお母様は事情を話していました
ジェームズは相変わらず私をお嫁さんに欲しいとお父様に話していたらしいですが、お父様は「許さん」「娘はやらん!」の一点張りだったらしく、ジェームズが「だったら悪戯で勝負しましょう!」と言う事であんな状態なんだそうです
「兄さん...めちゃくちゃ大人げないなあ(苦笑」
「厚司さん、たまに子供っぽい所があるのよね(苦笑」
_______お母様から事情を聴いた浩司おじ様とメアリーおば様は苦笑いを浮かべながらそう言っていました
まあ、確かに大人げないですね←
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2021年1月19日 14時