【ハリー・ポッター】ハーフの美少女はみんなに愛されています【親世代】VI (ページ33)

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269話ページ33

「あるのなら貸してくれない？なるべくたくさん載ってる奴がいいんだけど...」

『......いいですよ』

_______ジェームズの言葉に私は訝しげな表情でそう言った後、パッと杖を取り出し、天の方に向けました

『アクシオ(来い)！【呪文集】！』

_______私は呪文を唱えてから杖を振り下げました
その時、すぐに大量の本が飛んできてバザバサとジェームズの前に落ちてきます
ピーターは「お、おぉ...」と声を漏らしつつ、驚きすぎて固まっている一方、ジェームズとシリウスが一瞬だけでしたが口角を上げた様な気がしましたので私は思わず二人に向けて目を細めました

『何冊でもお好きなのをどうぞお選び下さい。私はもう既に読んだので遠慮はいりませんよ(微笑』

_______私はそう言って優雅に微笑むとジェームズが「君って女神の様に美しいね！」と言いつつ、本を漁り始めていました
ジェームズに続く様にシリウスも漁り始めています
一方、アイオラはどうしようかと悩んでいるみたいで本を一つ一つ手に取りながらじっくり眺めていました

『リーマスとピーターはどうですか？』

_______その時、少し困った様に眉間にシワを寄せていたリーマスと固まっていたピーターに私は声をかけました
なんて言うか...お二人の事が少し心配になったんですよね...

「そんなに読めないからこれだけでいいよ(苦笑」

「僕が読んでも分かんないからいいや」

_______リーマスはそう言って苦笑いを浮かべつつ、一冊だけ手に取り、ピーターはそう言って肩をすくめています
二人の言葉を聞いた私は『そうですか...』と返しました

「A、色々と悩みましたけど私はこの本を読ませて貰いますわ」

_______アイオラは悩みに悩んだ結果、一冊だけ手に取りながらそう言ってきました
アイオラは『覚えておきたい呪文集上級編』を選んだみたいです
理由を聞くとまだまだ知らない呪文をたくさん学びたいとの事でした
アイオラらしい答えですね(微笑
ふと、リーマスの方をチラリと見ると本を眺めていましたが、どんどん顔色が悪くなってきているのが分かりました
......まさか、リーマス...

『リーマス...？』

「っ...ど、どうしたの？」

_______リーマス...どうしたはこちらの台詞なんですけど...
よく見ると肩も小刻みに震えていますし、何処からどう見ても少しおかしいです

『あの...顔色が悪いみたいですけど、大丈夫ですか？』

「ッ！......ご、ごめん。僕、体調が優れないから...その...医療室に行ってくるよ！」