O side ページ3
〈大丈夫。絶対戻ってくるから。ね？怖くないよ。ここで待ってて？必ず、必ず迎えに来るから。そしたら、もう絶対離れないから〉
涙をためた目で、こちらを見る君は何も言わずしっかりと頷く。
僕はその震える肩を抱き締めてもう一度言う。
〈少しだけ、待っててね…〉
君が小さい声で言う。
〈約束…〉
〈うん。約束…！〉
出来る限りの笑顔を君に見せる。本当は今にも泣き出しそうなのに。
そして。
震える手でドアを開けて。
僕は部屋を出た。君を残して──
ふっ、と目が覚めた。
息苦しい。
ズキン、ズキンと古傷が痛む。
隣の君は、微かに寝息を立てながら静かに寝ている。
(変な夢、見ちゃったな…)
君を起こさないように、ゆっくり起き上がる。
台所へ行き水を一気に飲む。
「ふぅ…」
深くため息をついて、襟元を引っ張り中を覗く。
大きな傷が幾つも残った体。
この傷が、ずっと昔に出来た傷が。
今になって痛む。 もう、とっくに治っているのに。
…もう、気付いてるんだ。
何かが、自分たちの周りで起ころうとしていること。
それももう、すぐそこまで来てるってこと。
……俺のせいで。
「ふぅ…」
また1つため息をつく。
…戻ろう。
コップを洗い、寝室に戻ると自分の携帯が鳴っていることに気付いた。
それを取って、もう一度台所へ戻り電話に出る。
「…もしもし」
こんな時間にあの人から電話。
悪いことであるのは予想がつく。
『…ついに』
「そう、ですか」
『今日だけで、4人が…』
「……」
『そろそろ、あなたの所へも…』
「分かりました。ありがとうございます」
ついに。この時が来てしまった。
分かっていた。いつかこうなるだろうって。
覚悟は、もう出来ている。
もう、誰も傷付けたくないんだ。
電話を切り、布団に潜り込む。
眠ったままの君を抱いて小さく囁いた。
「絶対、守ってあげるから…」
起床時間まで、まだ少しある。
ゆっくり目を閉じると、すぐに眠りについた。
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MioPrettygirls(プロフ) - みさこさん» ご協力ありがとうございます(*^^*)未登場型のお話、検討しておきます！ (2015年11月8日 19時) (
レス) id: 3fb09271d5 (このIDを非表示/違反報告)
みさこ(プロフ) - お誕生日企画のお話凄く楽しみです。私は、見登場型がいいです。楽しみに待ってます。 (2015年11月8日 18時) (レス) id: 79da835ae8 (このIDを非表示/違反報告)
MioPrettygirls(プロフ) - 最近またまた更新遅れてしまって申し訳ないです…(T_T)これから嵐はどうなってしまうのか…?お楽しみにして下さい!これからもよろしくお願いします(*^^*) (2015年11月8日 16時) (レス) id: 3fb09271d5 (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - あー!!仲直り出来るのかな…。続き気になる。毎回楽しく読ませてもらってます♪ (2015年11月7日 0時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
MioPrettygirls(プロフ) - 美唯さん» いつも読んで下さってありがとうございます(*^^*)毎回、中途半端なところで終わってしまってて申し訳ないです(-_-;)なるべく早く更新出来るように頑張ります！ (2015年10月30日 22時) (レス) id: 3fb09271d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほっぺ大福 | 作成日時：2015年10月1日 21時
