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別れようと思った。
樹の目に俺が映ってないから。
俺はこんなに好きなのに。
樹は女を見てる。
別れ話をしようと電話した。
出てくれなかった。
聞いてくれるかも分からない
留守番電話で伝える。
"今までありがと。
俺に付き合ってくれて。
樹優しいから、好きって言ってくれたんだね。
俺は本気で好きだよ。ばいばい"
最後に声、聞きたかったなぁ(笑)
さよなら、樹。
さよなら、彼を好きだった俺。
肌身離さず持っていた
彼から貰ったネックレスを
地面に捨て、潰れるように踏みつけ
この街を去った。
END １ 『 君の事はなんでも知ってる 』
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作者名：栢木 紡麥 | 作成日時：2022年11月14日 22時
