成り代わり弱虫フロイドの学園奮闘記【ツイステ】 (ページ2)

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【１】ページ2

＿あの日から俺は引きこもるようになった

「フロイド…どうしてしまったんですか」

「…僕を無理矢理蛸壺から引っ張り出した癖に…なんでお前の方が引きこもってんだよ」

『…』

「おい、なんか言えよ、…なに急に引きこもってなんも言わないんだよ！フロイド！」

「アズール！やめてあげてください！」

心配してるのか、半泣きのアズールが僕を引っ張り出そうとする＿

『っ……ｯやめて…』

泣いている俺にはそんな情けなく掠れた声しか出なかった

静かに2人に視線を移すと驚いた顔の2人がいた

『…ごめ、ほっといて、』

そう。俺はある日、前世の記憶を思い出した。

人間でいた頃の記憶だ。

でも、その記憶は喜ばしいことではなかった。

俺は、人間でいた頃の記憶がトラウマだったからだ。

＿家族から見捨てられたこと

＿友達に裏切られたこと

＿色んな人から暴言を浴びせられて生きてきたこと

＿1番頼りにしていたお姉ちゃんに――れたこと

そんな記憶しか残ってない。

なんとも残酷な記憶だ。

前世はまだしも、俺は今…列記とした子供。

急に残酷な前世を思い出してしまったのだ。

今の俺には耐えられるはずがなかった。

あの日以降、俺はいつも前世がフラッシュバックするような夢を見る。

余程トラウマのようだ。

いつも道行く誰かに助けを求めていた日々。

暴言、暴力に明け暮れた日々。

そんな光景が目に浮かぶ。

＿なんて、それだけならまだよかった

こんな地獄のようなものよりも恐ろしいものが存在したのだ。

ここがツイステッドワンダーランドという2次元の世界だということである。