空白が十九。 ページ20
「え...?」
意味が判らないとでも云うような顔で此方を見ている男に、Aは逆に判らないと首を傾げた。
「忘れましたか?貴方はポートマフィアに手を出したんです。」
皆まで云わずとも、理解はしているようだった。それが判っていながらもポートマフィアに手を出すとは、失礼だが莫迦なのだろうか。
それでもこのままやり過ごせるとでも思っていたのだろうか?
「や、辞めてくれ、妻と会ったばかりなのにこんな...!」
「其方の事情など知りませんよ」
「ちょっと待って、貴方、前軍警にいた...」
Aに初めて口を開いたのはあの時案内した女性だ。
軍警の時に会ってしまったのなら、更に生かしておくわけにはいかない。知られては色々と面倒なのだ。
問答無用でまた銃を向けると、また荒々しく扉が開いた。
「待て!この二人は探偵社が預かる」
「探偵社...」
そう云えば探偵社に頼った奥さんが此処にいると云うことは、探偵社も来ているのか、と遅く納得した。
金髪の眼鏡をかけた長身の男。それに引き続き入ってきたのは合流した銀と樋口だ。
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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2019年9月8日 13時