Addict(肆) ページ23
「っは!?」
今度はAが赤面する番だ。がたりと椅子から勢い良く立ち上がる。
「んな訳ないじゃないですか!」
「じゃあ中原幹部とは!?」
「中也さんと!?有り得ません!」
「…初恋は」
否定し続けるAに、樋口が初恋を聞く。
Aは観念したように下を向き、聞こえるか聞こえないか位の声量で、
「…さん」
「え?」
「…森さん」
と云った。衝撃の事実だった。衝撃過ぎて二人はリアクションできないままフリーズした。
「えっ、何ですかその反応。
いやほら、保育園で保育士の先生好きになっちゃうアレですよ!今は違いますよ!?ありえないです!抑も幼かった頃__」
Aの必死な弁解は長く続いたが、正直余り頭に入ってこなかったし、暫く二人のAを見る目は変わるだろう。
♢♢♢♢♢
「社長が襲われたって本当ですか!?」
走って入ってきたのは、必死な顔の敦だ。
「あぁ。一命は取り留めたが謎の症状で意識不明。
与謝野女医でも治せんらしい」
全員が深刻な顔をした、ピリっとする雰囲気中、太宰が探偵社に入って来て、手を上げて云った。
「聞き込みをしてきたよ」
120人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みるくてぃー | 作成日時:2019年6月16日 10時