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Addict(肆) ページ23

「っは!?」




今度はAが赤面する番だ。がたりと椅子から勢い良く立ち上がる。




「んな訳ないじゃないですか!」


「じゃあ中原幹部とは!?」


「中也さんと!?有り得ません!」


「…初恋は」




否定し続けるAに、樋口が初恋を聞く。

Aは観念したように下を向き、聞こえるか聞こえないか位の声量で、




「…さん」


「え?」


「…森さん」




と云った。衝撃の事実だった。衝撃過ぎて二人はリアクションできないままフリーズした。




「えっ、何ですかその反応。

いやほら、保育園で保育士の先生好きになっちゃうアレですよ!今は違いますよ!?ありえないです!抑も幼かった頃__」




Aの必死な弁解は長く続いたが、正直余り頭に入ってこなかったし、暫く二人のAを見る目は変わるだろう。




♢♢♢♢♢




「社長が襲われたって本当ですか!?」



走って入ってきたのは、必死な顔の敦だ。




「あぁ。一命は取り留めたが謎の症状で意識不明。

与謝野女医でも治せんらしい」




全員が深刻な顔をした、ピリっとする雰囲気中、太宰が探偵社に入って来て、手を上げて云った。




「聞き込みをしてきたよ」

仮面ノ暗殺者(壱)→←Addict(参)



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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2019年6月16日 10時

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