【呪術廻戦】青い春番外編２【五条悟成り代わり】

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今何時だろ、と携帯を開いて飛び込んできた待ち受け画面。

あたしと、傑と、硝子が映っている。ってか、あたしこんな顔してたんだ。これまでに無いくらい幸せそうな顔。何だかその写真の自分に今幸せ自慢をされているような気がして、待ち受けを変えるついでにその写真をフォルダから消した。

代わりに何を待ち受けにしようかフォルダを一通り見たけれど、全部傑や硝子の映った同じような写真ばかりだったから、初期設定のやつに変えた。
　
暗い台所を後にして、部屋に戻ろうと歩いた。部屋に戻ったけれど、眠れる気がしないからこのまま朝まで起きていようかな。でもすることないし、暇だな。

ふとベランダに出ると、辺りは帳を下ろしたみたいに真っ暗だ。幾つか星が瞬いているけど、詳しくないからどれがどれだとか全然分からない。傑なら多分――
　

あたし、さっきから傑のことばっかだな。
　

どんだけ依存してたんだよ。メンヘラ彼女じゃないんだからさぁ。

　
一体どこに行けば、傑のこと思い出さなくて済むの？色んな所に残穢残して行きやがって。


思い出したくないのに、あの新宿での傑の顔と言葉が脳裏に焼き付いて離れない。

あたしだって、傑といつまでも一緒だなんて思っていなかった。でも別れの時が来るならそれは何方かが死んだ時だと思っていて。まさか、こんな形で別れることになるなんて思ってもみなかったから。
　

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